シンガポールのゲーム会社を徹底解剖!有名な会社から今後の展望まで紹介


2025年3月13日

シンガポールのゲームやゲーム会社について、すぐにピンと来る人はあまり多くはいないのではないでしょうか。しかし、実はシンガポールには、ある年に世界で最もダウンロードされたモバイルゲームを生み出すほど高いポテンシャルをもつゲーム会社が存在しています。

 

そのためこのコラムでは、シンガポールの有力なゲーム会社や注目すべきタイトルを紹介し、シンガポールゲーム業界の動向やシンガポールのゲーム会社で働く際のポイントなどを解説します。

 

シンガポールに本社を置く有名ゲーム会社

この項目では、シンガポールの数あるゲーム会社から代表的3社をピックアップして紹介します。

 

Sea Group(Garena)

Garenaは2009年に設立されたデジタルエンターテイメント企業です。2017年以降Seaというブランドを立ち上げ、親会社の社名もSea Limitedに改めています。

 

Sea Group(Garena)は、ゲーム開発やパブリッシングだけでなく、ゲームプラットフォームGarenaの運営やeスポーツイベントの主催など、さまざまな形でゲーム業界に貢献しています。ゲームプラットフォームGarenaは2020年だけで2億ダウンロードを達成して世界でも有数のゲームプラットフォームの仲間入りを果たしました。また、Sea Group(Garena)はeコマース事業や金融決済事業を手掛けるなど、事業展開の幅広さでも知られています。

 

Sea Group(Garena)の代表作としては、「Free Fire」、「Speed Drifters」、「Arena of Valor」などがあります。

公式サイト:Garena

 

IGG(I Got Games)

IGG(I Got Games)は2006年に設立されたゲーム会社です。本社はシンガポールにありますが、日本や韓国、タイやインドネシア、中国やフィリピンなどのアジア圏だけでなく、アメリカやスペイン、トルコやイタリア、ブラジルなど世界各地に拠点を置くグローバル企業です。サービス提供国は200以上にも達しており、14億5,000万人ものユーザーを獲得しています。

 

IGG(I Got Games)の代表作には「Viking Rise」、「Lords Mobile」、「Doomsday: Last Survivors」などがあります。上記の中でも「Doomsday: Last Survivors」は、創造性や技術性を称える権威ある国際コンテストであるNYX Game Awardsで5つの賞を獲得するなど世界的に評価されています。

公式サイト:GAMERS AT HEART - Global Free Online Games Portal

 

Daylight Studios

Daylight Studiosは2011年5月に設立されたゲーム会社です。設立当初からゲームデザインやIP作成に高い情熱をもっており、初期にはモバイルデバイス向けゲームの開発やリリースを行っていました。その後、PC向けやコンシューマー機向けゲームの開発にも着手し、現在は幅広いプラットフォームにコンテンツを提供しています。また、コミック制作やブランドパートナーシップ、リアルのカードゲームの商品化など、幅広い事業展開を行っています。

 

Daylight Studioの代表作には「PLANTOPIA」、「Holy Potatoes!」シリーズ、「Life of a Potato」などがあります。

公式サイト:Daylight Studios

 

シンガポールに拠点を持つ海外の有名ゲーム会社

この項目では、本社はシンガポール以外の国にあるものの、シンガポールにも拠点を置いているゲーム会社を紹介します。

 

Ubisoft Singapore

Ubisoftはフランスに本社を置くゲーム会社ですが、世界各地に拠点があり、全拠点合計で21,000人もの従業員を抱えるグローバル企業です。

 

Ubisoft自体の設立は1986年ですが、シンガポールの拠点であるUbisoft Singaporeは2008年に設立されています。Ubisoft Singaporeは東南アジアで最大級のAAAスタジオであり、才能あふれるスタッフが多数結集しています。

 

Ubisoftは長い歴史をもつ企業なので多数の有名作品がありますが、代表作としては「アサシンクリード」シリーズ、「レインボーシックスシージ」、「STARWARS OUTLAWS」などが知られています。

公式サイト:Ubisoft Singapore

 

Bandai Namco Studios Singapore

Bandai Namco Studios Singaporeは日本のエンタテインメント企業、バンダイナムコのシンガポール拠点です。バンダイナムコは1950年創業のバンダイと、1955年創業のナムコが2005年に合併してできた会社です。一方、Bandai Namco Studios Singaporeはバンダイナムコグループの海外中核映像拠点として2013年に設立されています。

 

バンダイナムコには「太鼓の達人」シリーズ、「機動戦士ガンダム」シリーズ、「パックマン」など多数の代表作がありますが、Bandai Namco Studios Singaporeは「鉄拳」、「エースコンバット」、「ソウルキャリバー」などの開発に関わっています。

公式サイト:Bandai Namco Studios Singapore | We're Hiring

 

シンガポールのゲーム会社が開発した注目タイトル

この項目では、シンガポールのゲーム会社が開発し、世界的にヒットしたタイトル3選を紹介します。

 

1. Free Fire(Garena)

「Free Fire」はGarenaが2017年にリリースしたバトルロイヤルゲームです。「Free Fire」はシンガポールや東南アジアで広くプレイされているだけでなく、2019年から2021年にかけて、世界で最もダウンロードされたモバイルゲームとして知られています。また、2022年と2023年には世界で最もダウンロードされたバトルロイヤルゲームでもあります。

 

「PUBG」や「荒野行動」などの同ジャンルの有名タイトル以上にダウンロードされている点でシンガポールのゲーム開発のレベルの高さが伺えます。楽しみ方としては、バトルロイヤルモード以外にも複数のモードがあるため、飽きずにプレイできる点も魅力です。

Garena Free Fire. Best survival Battle Royale on mobile!

 

2. Lords Mobile(IGG)

「Lords Mobile」はIGGが2016年にリリースした本格リアルタイムストラテジーMMORPGです。ファンタジー世界の王として、国づくりやヒーロー集め、軍備増強などに励むゲームで、戦略性の高さで人気を呼んでいます。また「Lords Mobile」はリアルタイムストラテジーとして楽しむだけでなく、冒険モードで王道RPGとして楽しめるのもこのタイトルならではの魅力です。

 

「Lords Mobile」はリリースから約6年が経過した2022年7月に全世界で4.9億ダウンロードを達成しており、世界中で広くプレイされています。

Lords Mobile

 

3. Assassin’s Creed Ⅳ Black Flag(Ubisoft Singapore)

「Assassin’s Creed Ⅳ Black Flag」はUbisoftの代表的シリーズ「Assassin’s Creed」のナンバリングタイトルで、2013年にリリースされています。

 

このタイトルの開発には7つのスタジオが関わっていますが、Ubisoft Singaporeはゲーム全体のストーリー構成から参加しています。また、Ubisoft Singaporeはこのタイトルにおいて特に海戦パートを担当したそうです。この作業分担はシンガポールが地形的に海に面していることに起因しており、スタッフが実際に船に乗ったほか、ダイビングを体験するなどして海のリアルさを追求したというエピソードも伝えられています。

Assassin's Creed 4 BLACK FLAG - アサシン クリードIV ブラック フラッグ | トップページ | Ubisoft

 

 

シンガポールゲーム業界の求人・キャリア情報

ここからはシンガポールゲーム業界の求人やキャリア情報について解説します。

 

シンガポールのゲーム会社で働く魅力とは?

シンガポールは気候的に安定していることや治安が良いこと、インフラが整っていることなどから日本人にとって暮らしやすい国です。日本人の壁になりやすい言語環境も、英語が公用語であるシンガポールなら比較的対応しやすいでしょう。

 

また、シンガポールでは残業をほとんどしないので、ワークライフバランスを良くしたい人におすすめです。シンガポールでは会社への帰属意識が低く、数年で転職することが当たり前なので企業も転職者の採用に慣れています。

 

シンガポールでエンジニア職に就く人は、平均的に日本よりも高い収入を得られます。ただしシンガポールは日本より家賃や飲食費などが高めなため、単純に給料の額面だけで仕事を選ばないよう注意してください。

 

日本人がシンガポールのゲーム会社で働くためのポイント

日本人がシンガポールで働くためには、就労可能なビザを取得する必要があります。ゲーム開発者として就労可能なビザは数種類ありますが、シンガポールのビザをもつ家族や配偶者がいる場合を除けば、まず就労先を決める必要があります。

 

シンガポールのゲーム会社が採用してくれれば雇用主が就労ビザを申請してくれるので、ビザ取得の順序としてはまずスキルや経験をアピールして内定を勝ち取ることから始めましょう。

 

求められるスキルとキャリアパス

シンガポールの企業は日本より効率重視、結果重視の傾向が強く、プロセスよりも早さや成果が要求されます。そのため、ゲーム開発者としてのスキルをアピールする際には、単にできることを提示するよりかかる時間や数値的成果などを示すことが重要です。

 

シンガポールでは日本のように謙遜する文化はなく、5のスキルを10に見せようとする人が多いです。このため面接官から見れば、実際のスキルはアピールから割り引くのが当然なので、アピールの仕方には注意が必要です。また、日本企業のシンガポール支店などに就職するのでなければ英語力はビジネスレベルに達している必要があるので、事前にしっかり学習しましょう。

 

キャリアパスについては、シンガポールが転職社会であることを踏まえて、転職しながらキャリアアップしていくスタイルがおすすめです。シンガポールで就労するには、ビザ取得のためにまず採用されることが必須です。そのため最初から高望みするより、転職する前提でまずは入りやすい会社に入り、シンガポールでの就労経験を積みながらキャリアアップしていく手もあります。

 

シンガポールゲーム業界の今後の展望

この項目では、シンガポールのゲーム業界がもつポテンシャルや今後の動向などを解説します。

 

市場拡大に向けた動向

シンガポールでは50歳以上でもゲームをプレイする人が多く、市場の拡大もまだ進んでいます。また、シンガポールのゲーマーは複数のデバイスを使い分けるなど多彩なプレイをしているという情報もあります。

 

さらに、本コラムの「シンガポールに本社を置く有名ゲーム会社」「シンガポールのゲーム会社が開発した注目タイトル」で解説したように、優れたゲーム会社や世界的にもヒットするタイトルが次々と生まれていることを踏まえれば、シンガポールのゲーム市場は今後も発展を続けていくことでしょう。

 

グローバル市場におけるシンガポール発ゲームの可能性

シンガポールでは、過去にはCGアーティストなどが育つ環境が少なく、人材が希少だった時期があります。しかし近年はシンガポール国内でAAAタイトルを生み出せるポテンシャルをもつゲーム会社が増えていますし、中堅クラスのゲーム会社の成長も進んでいます。

 

また、Ubisoftやバンダイナムコなどの世界で上位に位置するゲーム会社がシンガポールに存在することで、シンガポールのゲーム開発は確実にレベルアップしています。

 

これらを踏まえれば、シンガポール発で世界を席巻するゲームが生み出される可能性は十分に育まれています。

 

まとめ

日本ではあまり知られていませんが、シンガポールには優れたゲーム会社が多数存在しますし、数多くのユーザーを獲得したゲームもすでに複数生まれています。

 

また、治安の良さや収入の大きさなどからシンガポールは海外から働きに来る人も多い国です。現在転職を考えているゲーム開発者であれば、この機会にシンガポールでの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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