MMOとは?基本概念から最新トレンドまで徹底解説!


2025年3月26日

ゲームをプレイする人なら「MMO」がゲームのジャンルを表す言葉であることはご存じかと思いますが、「詳しいことはわからない」、「わかりやすく説明してほしい」と思う人も多いでしょう。

 

そこでこのコラムでは、MMOの基本概念や歴史を解説し、MMOの特徴や魅力のほか、MMOのサブジャンル分けや各ジャンルの代表的タイトルを紹介します。

 

MMOとは?基本概念と歴史

ここではまずMMOとは何かを明らかにしたうえで、その歴史と進化についても解説します。

 

MMOとは何か?

「MMO」とは「Massively Multiplayer Online」の略語で、日本語では多人数同時参加型オンラインと訳されます。「Massively」という英単語には「大規模な」という意味があるため、大規模な数のプレイヤーが同時にオンラインでプレイするゲームと表現するとわかりやすいでしょう。

 

「MMORPG」という言葉が多く出回っていることから、「MMO」を「RPG」の1ジャンルと勘違いされることもありますが、MMO自体にはRPGの要素は含みません。また、MMOFPSやMMORTSなど、多人数同時参加型のFPSやRTSも存在します。

 

この点を整理すると、ゲームの1ジャンルとしてMMOという略語が使われることもありますが、ほかのゲームジャンルにMMOという表現を付加することで、オンラインであることと、参加可能人数が大規模であることを示す修飾語のような効果を示すこともあります。

 

MMOの歴史と進化

世界初のMMOは、1996年に3DO社がリリースした「メリディアン59」だと言われています。そして、翌年の1997年に「ウルティマオンライン」がリリース、1999年には「エバークエスト」という3D MMORPGがリリースされたことでMMORPGは確実にゲームのジャンルとして普及していきます。なお、「ウルティマオンライン」と「エバークエスト」は「ファイナルファンタジーXI」などの多くのタイトルに影響を与えたことでも知られています。

 

さらに、2000年以降はインターネット環境の普及と高速化が進んだことで、MMOのリリース数も増えていきます。たとえば日本でも2000年代には「ファイナルファンタジーXI」や「大航海時代Online」、「真・女神転生IMAGINE」がリリースされますし、2010年代には「ファイナルファンタジーXIV」、「ドラゴンクエストX オンライン」など、今も現役なMMORPGが多数登場します。

 

さらに、スマートフォンの普及もあってMMOの普及は進み、2020年代にも多数のMMOタイトルが生まれ続けています。

 

MMOの特徴と魅力

ここからは、MMOの特徴や魅力について解説します。

 

MMOの最大の特徴とは?

MMOに分類されるタイトルは非常に多く存在していますし、それぞれに個別の特徴がありますが、ジャンル全体で見ると以下のような特徴を有するタイトルが多いです。

 

永続的なオンライン世界

MMOは、ゲーム会社が頻繁にアップデートを実施してコンテンツを追加提供し続ける傾向が強いジャンルです。そのためプレイヤーは永続的なオンライン世界を楽しむことができます。

 

たとえば、まるで現実世界のように貨幣経済が構築されるタイトルもありますし、オープンワールドでゲーム内の世界を自由に探索できるタイトルもあります。このように、大規模対戦だけにとどまらないのがMMO系ゲームの魅力でもあります。

 

大規模プレイヤー同時接続

大規模な人数のプレイヤーが同時接続できるのは、MMOの定義でありジャンルとしての基本です。そのため、多人数で協力して強敵を倒すレイドバトルや、多人数対多人数のPvPなど、MMOだからこそできるプレイがあります。

 

キャラクターの成長要素

MMOには、レベルやスキル、装備などキャラクターの成長要素を複数実装するタイトルが多数あります。そのため、じっくり長く楽しめるタイトルが多いです。

 

他プレイヤーとのリアルタイム交流

MMOはプレイヤーの参加規模が非常に大きいことと、オンラインであることが定義に含まれています。勝利や討伐などのひとつの目的のために、数百人から千人ものプレイヤーが共闘する以上、チーム内のコミュニケーションも欠かせない要素です。そのため、ボイスチャットなどを使用する他プレイヤーとのリアルタイムな交流も自然と生まれます。

 

ソロプレイとマルチプレイの違い

MMOはゲーム全体としては大規模なプレイヤーの参加を前提としていますが、ソロプレイを楽しむ人も少なからず存在します。

 

マルチプレイであれば、MMOの売り要素である大人数での協力プレイが堪能できますし、それに付随してコミュニケーションの楽しみも発生します。その一方で、共闘やコミュニケーションは楽しみたくないが、そのゲームの世界観やオープンワールドの探索などは楽しみたいと考える人のニーズを満たすMMOも多数あります。

 

たとえば「ファイナルファンタジーXIV」はMMORPGですが、旅を共にする仲間はNPCなので、ストーリーを楽しむだけであればソロでも大部分を遊ぶことができます。

 

PvE(プレイヤー対環境)とPvP(プレイヤー対プレイヤー)の楽しみ方

「PvP」とは、「Player Versus Player」の略語で、プレイヤー対プレイヤーで対戦することを指します。一方、「PvE」は「Player Versus Environment」の略で、プレイヤー対PCを意味します。

 

MMOにおいては、軍勢対軍勢の対戦がPvPまたはPvEで楽しむことができます(タイトルによって選択の可否は異なります)。さらに、レイドバトルでPvEを採用しているタイトルもあります。

 

MMOのジャンルと代表的なゲーム

ここからは、MMOをさらに細分化したジャンルを解説し、各ジャンルの代表的なゲームを紹介します。

 

MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)

MMORPGは多人数同時参加型オンラインゲームであると同時に、RPGの特徴をもっています。そのため、クエストを消化しながらストーリーを楽しむことができますし、仲間との旅や冒険要素が強いタイトルも多いです。

 

このジャンルの代表的なタイトルには、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」、Blizzard Entertainmentの「World of Warcraft」、Pearl Abyssの「黒い砂漠」などがあります。

 

MMOFPS(多人数同時参加型オンラインFPS)

MMOFPSは、多人数参加型のFPS(First Person Shooter)です。そもそもFPSはPvPで対戦するものが多いため、緊張感が伴うジャンルです。そこにMMO要素が加わると、戦闘が大規模になるため、スリリングさもアップします。

 

MMOFPSの代表的タイトルには、Sony Online Entertainmentがリリースしている「Planetside 2」や、BUNGiEがリリースした「Destiny 2」などがあります。

 

MMORTS(多人数同時参加型オンラインリアルタイムストラテジー)

MMORTSは、多人数同時参加型のRTS(オンラインリアルタイムストラテジー)です。RTSはターン性ではなく、ゲーム内の時間がすべてリアルタイムで進行する戦略型ゲームです。

 

MMORTSの代表的タイトルとしては、ドイツのTravian Gamesがリリースした「Travianシリーズ」や、フィンランドのSupercellがリリースした「クラッシュ・オブ・クラン」などがあります。

 

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)は、敵陣の占拠や破壊を目的とするゲームで、高い戦略性やチームの連携が求められます。MMOで言う「Massively」がないので、大規模ではなく5人前後のチームがPvP形式で対戦するタイトルが多いです。

 

代表的なタイトルとして、Riot Gamesがリリースした「League of Legends」やValveがリリースしている「Dota 2」などがあります。この2タイトルはeスポーツ競技としても有名で、例年世界規模の公式大会が開催されています。

 

MMOのプレイ要素とゲームシステム

ここからは、MMOのタイトルに多く見られるプレイ要素と、独特のゲームシステムを解説します。

 

キャラクター作成とカスタマイズ

MMOではキャラクター作成(キャラメイク)機能が充実したタイトルが多数あります。そのため、プレイヤーは自分の姿に似せてキャラメイクするだけでなく、力強さや美しさ、かわいらしさなど、自分が好む姿のキャラクターを作成できる楽しみもあります。また、武装や拠点のカスタマイズ性が高いタイトルも多く、個性を追求したい人にもおすすめです。

 

クエスト・ミッションの流れ

MMOにおいてはクエストやミッションの流れもタイトルごとに大きく異なりますが、一般的なRPGと同じようにメインクエストやサブクエスト、デイリークエストなどで構成されているものも多数存在します。

 

ソロプレイ専用のRPGであれば自力でクエストを消化しながらストーリーを進めるしかありませんが、MMORPGなど共闘が前提のタイトルの場合、ストーリーの進行でもほかのプレイヤーの力を借りることができるケースがあります。

 

そのため、共闘のレベルの高さが、ゲームの進行に影響を与えることがあるのもMMOならではの要素です。

 

ダンジョン・レイドコンテンツ

MMOでは数百人から千人規模の大人数参加が前提なので、ダンジョン攻略やレイドバトルも共闘するタイトルが多いです。4人程度の小規模な構成で連携を取って進むダンジョンや、8人以上の中~大規模で挑むレイドバトルなど、スケールによって要求されるスキルや攻略時間が変わります。

 

MMOの経済と取引システム

MMOの世界内では経済や取引のシステムも細かく作りこまれている場合が多いので、個別要素を解説します。

 

仮想経済の仕組み

MMOではゲーム内の世界構築が緻密なタイトルが多数存在します。例えばゲーム内通貨が存在するだけでなく、経済システムまで作りこまれている例が珍しくありません。地域ごとに需要や特産が異なるタイトルでは、A地区で安く仕入れた品物をB地区で高く売る、といった貿易活動が可能な場合もあります。

 

プレイヤー間の取引(オークション・マーケットシステム)

タイトルにもよりますが、MMOの中には、プレイヤー間でアイテムなどを売買するオークションやマーケットシステムが実装されていることもあります。これによって不要なものを売って資金を得たり、欲しいアイテムを購入したりする行動も容易になります。

 

リアルマネートレード(RMT)の問題点

MMOでは仮想経済の構築が細かく行われた事に関連して、リアルマネートレード(RMT)の問題が発生しています。リアルマネートレードとは、ゲーム内の通貨やアイテム、あるいはアカウント自体を、仲介業者を通じて現実社会のお金で売買することを指します。

 

RMTは多くのタイトルで規約違反とされていますが、日本ではRMTを取り締まる法律はありません。また個別のプレイヤーにとっては、欲しいアイテムを入手するためにゲームの運営会社に課金する行動との違いが見えにくいので、RMTは撲滅しにくい特徴をもっています。

 

しかし、ゲームシステムを提供する会社への課金は、ゲームの継続やクリエイターへの報酬、新しいゲームの開発などに欠かせないものとなっています。一方RMTが利用されるとゲーム開発とは関係ない仲介業者が利益を得ることになり、仲介業者が一方的にフリーライドしている状態が形成されます。そのため、RMTが野放しになるとゲーム会社は予定した利益を回収できず、ゲームの維持どころか会社の維持すら困難になります。

 

MMOを始めるためのポイント

ここからは、MMOを始める際に知っておくと便利な知識を紹介します。

 

初心者におすすめのMMOタイトル

MMOの中にはやりこみ要素が多いタイトルも存在するため、初心者はわかりにくさや、やることの多さを感じるかもしれません。

 

しかし、MMOは必ずしもプレイしにくいゲームが多いわけではありません。たとえばネクソンの「メイプルストーリー」シリーズは基本無料で絵柄もなじみやすく、デイリーミッションとイベントをこなしていれば成長も確実です。また、miHoYoの「原神」は一部を除いて基本的に高難易度なゲームではありませんし、キャラクターやストーリーが魅力的なので、無理なく引き込まれる要素が豊富です。

 

このように、初心者でも始めやすいMMOも多数あるので、まずは自分にとってなじみやすそうなタイトルを探してみてください。

 

MMOを楽しむための心構え

多数のゲームジャンルの中でも、MMOは比較的時間をかけて育成を楽しむタイトルが多めです。そのためスタート時点では焦らず、世界観やストーリーなどを楽しむように心がけましょう。

 

また、多くの人が参加すること、画面の向こうにも生身のプレイヤーがいることを意識して、マナーやコミュニティーとの関りを大切にするよう心がけてください。

 

まとめ

「MMO(Massively Multiplayer Online)」は約30年もの歴史をもつゲームのジャンルで、大人数が参加することを特徴としています。そのため、大規模戦闘が楽しめますし、世界観を丁寧に練り上げたタイトルが多い点にも魅力があります。

 

「興味はあるけどまだ試したことがない」、「ぜひこの機会にプレイしてみたい」と思う人は、ぜひこのコラムを参考にして、MMOを始めてみてください。

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