ストリーマーとは?ゲーム業界を盛り上げる配信者の役割・収益・なり方を紹介
2025年8月28日
ゲーム関係の仕事に就きたいと思う人の中には、「ストリーマー」を目指す人も多数存在します。しかし、ストリーマーの定義やYouTuberとの違い、活動内容などは良くわからないという人も多いでしょう。そこでこのコラムでは、ストリーマーについて詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ストリーマーとは
ストリーマーは、広義にはオンライン上でゲーム実況やライブ配信を行う配信者のことですが、近年は配信で生計を立てている人を指す傾向が強くなっています。
ストリーマーはゲームプレイの様子や雑談などをリアルタイムで配信するほか、eスポーツの大会やイベントの実況・解説を行うこともあります。
ストリーマーは多くの場合、YouTubeやTwitch(ゲーム配信に特化したプラットフォーム)などの配信プラットフォームを利用して収益を得ています。視聴者からの「スーパーチャット(いわゆる投げ銭)」や、有料サブスクリプション、企業スポンサーからの収益などが主な収入源です。
ストリーマーとプロゲーマーの違い
ストリーマーはゲーム配信を主な活動とし、視聴者との交流を通じて収益を得るのが一般的です。一方でプロゲーマーは、eスポーツの大会に出場し、賞金やチームからの給与を主な収入源とします。
プロゲーマーも配信を行うことはありますが、その目的は自身の知名度向上やスポンサーへの貢献が主で、ストリーマーのように配信そのものをメインの仕事とはしていません。つまり、活動の軸が「配信」か「競技」かという点に大きな違いがあります。(一部、ストリーマーとしての活動を兼ねたプロゲーマーも存在しています)
ストリーマーとYouTuber・Vtuberとの違い
ストリーマーはリアルタイムでのライブ配信を活動の中心としています。視聴者と直接コミュニケーションを取りながら、その場でコンテンツが進行していくのが特徴です。
YouTuberは事前に編集した動画を投稿するのが一般的です。企画・撮影・編集といった工程を経て、完成したコンテンツを公開します。ただし、YouTubeを使って配信をしていればYouTuberとカテゴライズすることも可能なので、YouTuberであり、かつストリーマーである人もいます。
Vtuberは、アバターを用いて配信や動画投稿を行う人を指します。広義ではVtuberもストリーマーの一種ですが、ストリーマーは顔出しで配信する人、Vtuberはアバターを使う人と分類する意見もあり、明確に線引きできるものではありません。
ストリーマーの主な活動内容
ここではストリーマーの主な活動内容を解説します。
ゲームのプレイ配信・実況・解説・イベント参加(開催)
ストリーマーの主な活動は、ゲームのライブ配信や実況です。自身のゲームプレイをリアルタイムで配信し、視聴者に楽しんでもらうことを目的としています。また、eスポーツの大会やイベントの実況・解説を担当することもあります。
大規模なゲームイベントに参加して、他のストリーマーやプロゲーマーと共演することもあります。中には、自身でゲーム大会やファン向けのイベントを企画・開催し、コミュニティを盛り上げる活動を行うストリーマーもいます。
雑談・視聴者との関係構築
ストリーマーは、配信中に視聴者と積極的にコミュニケーションを取ります。チャット機能を通じて質問に答えたり、コメントに反応したりすることで、視聴者との間に信頼関係を築き、ファンを増やしていきます。
ゲームプレイだけでなく、日常生活の出来事や趣味の話など、ゲーム以外の雑談配信も人気が高いです。単なるゲーム配信者の枠を超え、タレントやインフルエンサーとして、視聴者にとって身近な存在になっていく人も少なくありません。
SNSやグッズ販売などの配信外活動
ストリーマーの活動は、ライブ配信だけに留まりません。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用し、配信スケジュールや日常を発信してファンとの繋がりを大切にしています。
また、YouTubeに配信の切り抜き動画や編集されたコンテンツを投稿し、新規の視聴者を獲得することも重要な活動です。
さらに、自身のロゴやキャラクターを使ったオリジナルグッズを制作・販売することもあります。企業と提携して商品を紹介する案件や、イベントへの出演依頼を受けるなど、配信外での活動も収益源の一つとなっています。
ストリーマーの収益モデル
ここからはストリーマーの収益モデルを解説します。
個人ストリーマーの収益源
個人で活動するストリーマーの主な収入源は、配信プラットフォームを通じて得られる収益です。視聴者からの「スーパーチャット」や、「サブスクリプション」による月額課金が大きな割合を占めます。
また、企業からの「案件」として、ゲームや関連商品のプロモーションを行うこともあります。自身のブランド力を活かし、「オリジナルグッズの制作・販売」をして収益を得るケースも増えています。
これらの収益は、プラットフォームへの手数料などを差し引いた上で、ストリーマーの収入となります。
企業(チーム)所属ストリーマーの収益源
企業(チーム)に所属するストリーマーは、個人活動で得られる収益に加え、企業からの給与やインセンティブも収入源となります。企業によって収益の分配方法は異なりますが、一般的にスーパーチャットやサブスクリプションなどの一部が、企業へのバックとして差し引かれることが多いです。人気が高まるほど、企業からの固定給や歩合制のインセンティブが増える傾向にあります。
企業に所属することで、安定した収入を得られるだけでなく、マネジメントや企画、法務面でのサポートを受けられるメリットもあります。
ゲーム業界とストリーマーの関係性
この項目では、ストリーマーがゲーム業界に及ぼす影響やeスポーツチームやイベントの関係性を解説します。
ストリーマーがゲームタイトルの人気に与える影響
有名ストリーマーは、ゲームタイトルの人気に大きな影響を与えています。特定のゲームを配信することで、そのゲームの魅力を多くの視聴者に届け、新規プレイヤーの獲得に貢献することが多いからです。
特に話題の新作ゲームをプレイする配信は注目度が高く、口コミ効果でゲームの売上を伸ばすことが期待されます。開発会社もこの影響力を認識しており、人気ストリーマーに新作ゲームの先行プレイを提供したり、タイアップ企画を実施したりすることが増えています。
eスポーツチームとの連携や所属
eスポーツチームとストリーマーは密接な関係を築いています。多くのプロゲーマーが配信活動を行うのと同様に、ストリーマーが特定のeスポーツチームと連携したり、チームに所属したりするケースが増えています。
ストリーマーはチームの知名度向上に貢献し、チームはストリーマーの活動をサポートするという、双方にとってメリットのある関係です。こうした連携を通じて、ストリーマーがeスポーツの大会に出場したり、チームの公式配信を担当したりするなど、活動の幅が広がっています。
業界イベント・フェスでの重要な存在
ストリーマーは、ゲーム業界のイベントやフェスにおいて欠かせない存在となっています。
東京ゲームショウのような大規模イベントでは、企業ブースで新作ゲームの紹介や実況を行うこともあり、来場者やオンライン視聴者を楽しませる役割を担います。ファンミーティングやeスポーツのオフラインイベントでは、司会や解説を担当することも多く、イベントの盛り上がりに大きく貢献します。
ストリーマー自身が主催するイベントも増えており、ゲーム業界全体を盛り上げる存在として、その重要性は高まっています。
【2025年現在】代表的なストリーマー
ここでは、2025年現在で代表的なストリーマーの名前や特長を解説します。
SHAKA(釈迦)
SHAKA氏は元プロゲーマーで、現在はストリーマーとして活動しています。特にFPSゲームの分野で知られ、かつては『Alliance of Valiant Arms』のプロ選手として活躍し、多数の優勝経験を持つ実力者です。その経験から、『PUBG』の国内公式リーグでは解説者も務めていました。
現在はTwitchを中心に長時間配信を行う人気ストリーマーとして知られ、ゲーム配信だけでなく、自らが主催するイベントを開催するなど、活動の幅を広げています。
K4sen
K4sen氏は、ゲームキャスター、映像ディレクター、ストリーマーとして多岐にわたる活動をしています。2010年頃から『コールオブデューティ』シリーズのゲーム実況者として活動を開始し、現在はeスポーツチーム「ZETA DIVISION」に所属しています。
「The k4sen」という、人気ストリーマーやVtuberを招いた企画配信シリーズを主催しており、多種多様なゲームタイトルを採用したイベントを定期的に開催するなど、多くの視聴者を楽しませています。
加藤純一
加藤純一氏は、ゲーム実況者、YouTuber、タレント、実業家として活動しています。元々はニコニコ生放送で「うんこちゃん」という名義で活動を始め、現在はYouTubeとTwitchを中心に配信を行っています。
ゲームへの感情移入が強く、喜怒哀楽をストレートに表現する実況スタイルが特徴です。また、eスポーツチーム「ムラッシュゲーミング」を主宰するなど、ゲーム配信以外にも多方面で活躍しており、影響力の大きな存在として知られています。
スタンミ(スタンミじゃぱん)
スタンミ氏は、ストリーマーとしての活動に加えて、俳優やファッションモデルとしても活動しています。高校生の頃からゲーム配信を始め、主に『リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT』といったゲームの実況で人気を博しました。
配信者として活動しつつ、俳優になることを目指して演技のレッスンや滑舌の訓練を行うなど、マルチな才能を持っています。Z世代を中心に高い人気を誇り、リアルイベントでのファン交流も積極的に行っています。
葛葉
葛葉氏は、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属するVTuberです。プロフィール上は「ニートの引きこもり気味なゲーマー吸血鬼」という設定で、2018年のデビュー以来、高い人気を維持しています。2025年8月現在、にじさんじ所属VTuberのなかで最も多くのチャンネル登録者数を有しています。
主な活動はゲーム配信で、特にFPSやホラーゲームを得意としています。また、独特なハスキーボイスと高い歌唱力も魅力の一つで、オリジナル楽曲やカバー曲も多くの再生回数を記録しています。その自由奔放なトークと、時折見せる素直なリアクションで、多くのファンを魅了しています。
ストリーマーになるには?
この項目では、ストリーマーになるためのスキルや資質、必要な機材などを紹介し、個人発信と企業所属の比較も記載します。
必要なスキルと資質
ストリーマーになるためには、特定のスキルや資質が求められます。まず、視聴者を楽しませるためのトーク力や企画力が重要です。ゲームの腕前だけでなく、視聴者を飽きさせない話術や、独自の企画で配信を盛り上げることが成功の鍵となります。
また、ライブ配信中に起こる予期せぬ事態にも柔軟に対応できる対応力も必要です。継続的に配信を行うための自己管理能力や、コミュニケーション能力を活かし、ファンとの信頼関係を築くことも欠かせません。さらに人気を獲得するためには、他の配信者と差別化できる個性や独自性も求められます。
最低限必要な配信機材
ストリーマーとして活動を始めるためには、いくつかの機材が必要です。
まず、ゲームをプレイするためのPCやゲーム機本体が必須となります。次に、ゲーム画面を配信するためのキャプチャーボード、視聴者とコミュニケーションを取るためのマイク、そして自分の表情を映すためのWebカメラが必要です。
これらの機材を揃えた上で、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームを選び、OBS Studioなどの配信ソフトを使って配信を行います。機材は、初期費用を抑えて最低限のものから始めておき、人気が出るにつれて高価なものに買い替えていくのが一般的です。
個人発信か企業所属か
ストリーマーになるための道筋は、大きく分けて個人で活動するか、企業に所属するかの2つがあります。
個人で活動する場合、配信内容から機材の選定、収益の管理まで全て自分で行うため、自由度が高い反面、すべての責任を自分で負う必要があります。
一方で企業に所属する場合、マネジメントや企画、法務面でのサポートを受けられるメリットがあります。また、企業からの案件や、他の所属ストリーマーとのコラボレーションの機会が増えるため、知名度を上げやすいのも大きな利点です。しかしその反面、収益の一部を企業に分配する必要があるなど、自由度が制限される場合もあります。
まとめ
ゲーム配信をするストリーマーについて、活動内容や収益モデル、ゲーム業界との関係性などをまとめました。
有名ストリーマーになれば大きな収入を得られますし、人々の注目を集めることもできます。しかし、望みさえすれば誰もが有名ストリーマーになれるわけではありません。有名ストリーマーを目指すのであれば、このコラムを参考にして、足りない部分を補ったり、強みを伸ばしたりして頑張ってください。