「BAN」とは?SNS・ゲームの垢BANの意味・原因・対処法まで徹底解説


2025年12月23日


オンラインゲームやSNSをあつかっていると、しばしば「BAN」という言葉を見聞きすると思います。しかし、「BANの理由は詳しく知らない」、「BANされたときの対処方法がわからない」という人も多いでしょう。


そこでこのコラムでは、オンラインゲームやSNSのBANについて、概要やBANされる原因、BANされたときの対処方法などを解説します。


「BAN」とは?

まず、英単語の「BAN」は、禁止、破門、追放などの意味をもっています。この意味が派生して、SNSやオンラインゲームなどの規約違反に対するアカウント停止や利用禁止にもBANという言葉が使われるようになりました。さらにアカウントを意味するネットスラング「垢」と結びついて、「垢BAN」という言葉が広がっています。


つまり、垢BANとは、SNSやゲーム内で規約違反などの好ましくない行動があった場合に、運営者から個人のアカウントを停止あるいは凍結されることを指します。


垢BANされるとどうなる?SNSやゲームなどで共通して起きること

各SNSやゲーム会社によって細かい点は異なりますが、もし垢BANが実行された場合、アカウント利用者は以下のようなペナルティを受けます。


・アカウントが停止または凍結され、ログイン、投稿、閲覧、コメント、DMなどの機能を制限されたりします

・プロフィール、過去の投稿、フォロワーなどのデータにアクセスができなくなったり、場合によってはデータが削除されたりします

・SNSやゲーム内のアカウント資産(フォロワー数、投稿実績、課金アイテム、キャラクターデータなど)が失われる可能性があります

・一時的なアカウント停止から、復旧不能な永久的停止まで、処分の重さや違反の重大性によって受けるペナルティに差があります


上記のように、一時的にアカウントにアクセスできない状態だけでなく、永久的なアカウント凍結やサービス内の資産消失など幅はありますが、いずれにしても垢BANは該当するSNSやゲームを使ううえで大きなペナルティといえます。


処分レベルの違い(一時停止・一部制限・永久BAN)

垢BANには、処分の強さ・期間・内容に応じて段階があり、主として以下のようなレベルがあります。


・一時停止(一時凍結)…名称の通り、一時的に投稿やログインができなくなる状態です。比較的軽い規約違反や初回の警告で使われることが多いです

・一部機能制限…ログインはできるものの、投稿、コメント、フォローなどの部分的機能が制限される状態です

・永久BAN(永久凍結):アカウントが永久に利用できなくなるので、そのアカウントではログインや再登録できません。過去のデータが削除されたりアクセス不能となったりするので、もっとも重いペナルティです


サービスや運営の方針によって、処分の名称や、どの段階でどの処分が行われるかは異なります。軽い違反であれば一時的で軽微な処分を行い、繰り返す場合や違反内容が重い場合は一時停止など明確な処分が行われることが多いです。さらに常習化した場合や重大な違反であれば、永久BANの処置が下されることもあります。


SNSであれば投稿単位で処分が行われることも多いです。一方ゲームであれば、チート、不正アクセス、課金アイテムを不正に無償で入手する行為などは重い違反として「一発垢BAN」が行われることもあります。


BAN(垢BAN)される主な原因


この項目では、垢BANの主な原因を種類別に解説します。


利用規約・コミュニティガイドライン違反

ここでは多くのSNSやゲームで採用されている利用規約、コミュニティガイドライン違反を紹介します。ただし、規約の詳細や違反に対する対応はアプリや運営会社ごとに異なるので、正確な情報が必要な場合は、個別にご確認ください。


誹謗中傷・差別発言などの迷惑行為

他者への暴言、脅迫、差別的発言、嫌がらせ、ハラスメントなどは、多くのプラットフォームで禁止されています。こうした他者を標的とする行為が垢BANの原因となることは非常に多いです。


スパム投稿・自動ツールの過度な利用

無差別かつ大量なフォロー・フォロー解除やコピペでの宣伝メッセージ、同じ内容の投稿の繰り返し、DMの大量送信などは多くのサービスで禁止されています。


これらの行為は「ボット的な不自然な行動」として自動検知システムによって発見されやすく、垢BANの対象となりやすいです。

※「スパム」とは、無差別・大量に送られるメッセージなどを指します。


なりすまし・詐欺・勧誘行為

他人になりすましたり、企業や著名人を装ったりすること、詐欺や不当な勧誘を行うなどの行為はほとんどすべてのサービスで禁止されています。そのため、これらの行為でアカウントにペナルティが課されるケースも多く報告されています。


著作権侵害やコンテンツポリシー違反

許可を得ていない状態で音楽や動画、画像などを転載する行為、著作物の無断共有なども禁止されています。また、暴力的表現や性的表現、肌露出の多い画像など、法や倫理的に問題のあるコンテンツを投稿することもBANの対象になり得ます。


チート・RMTなど公平性を損なう行為

オンラインゲーム、ソーシャルゲームでは、不正ツールを使用するチート行為、不当なアイテム取引、リアルマネートレード(RMT)などは、ゲームバランスを崩す重大な違反行為とみなされます。これらは場合によっては一発垢BANとなることもある行為です。


不自然なログイン・アクセスなどセキュリティ関連の異常

短時間に多数のログインが行われることや、異なる国や地域からの頻繁なアクセスがあること、不正アクセスの疑いや乗っ取りの痕跡がある場合などもBANの対象となる可能性があります。


オンラインゲームにおけるBANケース

ここからは、オンラインゲームに限定してBANにいたるケースや流れを紹介します。


「一発垢BAN」は少なく大体は段階的に制限される

オンラインゲームでは、「一発垢BAN」にいたるケースは少なく、初回の軽い違反に対しては「注意」や「一時利用停止」などの処置がとられます。それでも違反を繰り返す場合や、悪質な違反と判断された場合、「永久BAN」にいたることが一般的です。


ただし、チート、RMT、不正ツール使用などの重大な不正行為に関しては、一発で永久BANとなるケースもありますので、それらの行為に加担しないようにしてください。


eスポーツ・大会出場に影響を与える

通常のプレイでも規約違反や不正行為は許されませんが、特にeスポーツの大会などでは、かなり重い制裁が科されることがあります。


たとえば不正行為を行った人が上位入賞したり、八百長によってeスポーツの健全性がゆがめられたりしたらその大会が台無しになりますし、視聴者、出場者、開催者などの多くに多大な迷惑がおよぶからです。


このような場合、大会出場資格の剥奪、賞金取り消し、チームからの除名など、アカウント停止以上のペナルティが課せられます。


【具体例】タイトルのアカウントペナルティポリシー例

たとえばMMORPG「FINAL FANTASY XIV」では、「アカウントペナルティポリシー」として、ペナルティの内容や種類が明記されています。上記によると、比較的軽度な違反行為であれば「注意」が行われるものの、重度な違反行為なら「アカウントの一時利用停止」や「永久利用停止」もあり得るそうです。


また、規約を明記するだけでなく、実際に行われた不正なRMTやBOT行為に対して、アカウントの一時停止や永久停止が適用されたという発表も随時行われています。


このように、ペナルティの対象を明確にすることや実際にペナルティを課したと公表することが、規約違反や不正行為の予防に繋がります。


各種SNSにおけるBANケース


ここでは代表的なSNSにおけるBANのケースを紹介します。


X(旧Twitter)でのBAN・アカウント凍結

X(旧Twitter)では、スパム行為、自動化による大量の「いいね」、誹謗中傷、なりすまし、暴力的・差別的発言などが禁止されています。そのため、これらに該当する行為を行った場合は、アカウント停止や凍結の対象になります。


BANされた場合の処置は一様ではなく、たとえば投稿やリプライ、いいね、フォローといった基本機能が使えなくなる、あるいはアカウントそのものが永久停止となるなど、違反の程度や回数によってペナルティが決められています。


ただし、運営側が具体的にBANにいたった投稿や行動を細かく示すことは多くはありません。ほとんどの場合は「規約違反」など抽象的な理由で通知されるだけ、という報告も多く見られます。


InstagramでのBAN・シャドウバン

Instagramでは、サービス提供者であるMeta(メタ)のコミュニティガイドラインに違反した場合、アカウントの停止や凍結の対象となります。たとえば、誹謗中傷、倫理的に不適切なコンテンツ、スパム行為などがその対象です。


また、投稿やフォロー、いいねやDMなどのアクションが制限されることもあり、さらには「シャドウバン(Shadow ban)」と呼ばれるペナルティもあります。シャドウバンが課せられると、投稿しても他ユーザーのタイムラインや検索に表示されにくくなるので、気づきにくい特徴があるペナルティです。


身に覚えがないのに凍結される、あるいは解除申請をしても反応が遅い、応答がない、という声もありますが、Metaは特に説明しない場合が多いです。そのため混乱する人もいますが、差別や倫理の欠如を認識せず投稿している可能性もあります。


また、規約違反している投稿に肯定的な反応をしたりすることでもBANを受ける可能性も指摘されています。


その他主要SNS(YouTube・Facebook・LINEなど)でのBANの特徴

・YouTube

コミュニティガイドラインがあり、スパムやなりすまし、ヌードや性的なコンテンツ、暴力的な内容や誤った情報などが禁じられています。これらに対する違反があった場合、動画の配信や予告の追加などが一時的に制限されます。短期間に3回の警告を受けると永久垢BANになるリスクがあるので注意が必要です。


・Facebook

なりすましや不正確な情報の提供、詐欺や不正アクセス、著作権侵害などが禁じられています。違反すると、コンテンツの削除が行われるほか、重い違反の場合はアカウントの一時停止や削除(垢BAN)もあり得ます。


・LINE

暴言やわいせつな表現、個人情報の交換、1:1の出会いを持続的に勧誘や要求すること、禁止薬物や株式などの不法取引、スパム行為などが禁じられています。これに反すると、一時的に機能が制限されたり、アカウントを削除されたりします。


BANされてしまったときの確認ポイントと対処法

垢BANを受けたときに行うべき一般的な確認事項や対処方法を記載します。


・運営からの通知やメールをチェック

BANされた理由や処分内容が連絡されることがあるので、まずは通知が来ているかを確認してください。通知があればその内容を踏まえた対応を行いましょう。


・ガイドラインやコミュニティ規約を確認

気づかないうちに規約に違反した可能性があるので、規約を確認して自分の行動を振り返りましょう。


・身に覚えがない場合

規約を見てもBANされた理由がわからない、身に覚えがないといった場合は、SNSやゲームの異議申し立て窓口にアクセスしてください。誤BANであれば異議申立てによって復旧できる可能性もあります。


・新規アカウント作成は注意

BANの内容によっては、同じIPや端末で新規アカウントを作成すると、再度BANされる可能性があります。新規作成する場合、運営規約をよく確認してください。


・再発防止のための行動見直し

何度もBANされることを防ぐには、投稿内容やゲーム内での行動を見直し、規約に反しないよう注意しましょう。


まとめ

「垢BAN」はネットスラングのひとつで、SNSやオンラインゲームでアカウントが停止や凍結されることを指します。SNSやゲーム内での行動が規約に違反したとみなされた場合に発動されますが、ペナルティの内容や期間、程度はサービスや違反の内容によって異なります。


垢BANされると、ログインや投稿・閲覧などの基本機能が使えなくなるだけでなく、過去の投稿やフォロワー、ゲーム内データ、課金アイテムなど、アカウントに紐づく「資産」を失うリスクもあります。また、最悪の場合永久BANもあり得るので注意が必要です。


もし垢BANされたら、当コラムを参考にして適切に対応してください。また、そもそもBANされないためにも、個々のアプリの規約を確認することと、このコラムを読んでおくことをおすすめします。

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