ゲームにおける「ラグい」とは?意味・原因・直し方を徹底解説


2026年2月26日


オンラインゲームを快適に楽しむ上で、避けて通れない問題が「ラグ」です。操作が画面に反映されない、キャラクターが瞬間移動するといった現象は、勝敗に直結するだけでなく、プレイヤーに大きなストレスを与えます。


当コラムでは、「ラグい」という言葉の定義や、具体的な発生原因などを解説したうえで、改善するための解決策も紹介します。


ゲームをプレイしていて感じる「ラグい」という感覚とは

「ラグい」という言葉は、英単語の「lag(遅れ)」に「い」をつけて形容詞化した日本ならではの造語です。lagという英単語は、time lagという熟語として使われる場合、まさに時間的遅れを意味します。


「ラグい」はネットスラングで、ゲームにおいては、プレイヤーの操作と、画面上の挙動として反映されるまでの時間差(遅延)を指します。


オンラインゲームは、プレイヤーが使うPC、ゲーム機、スマートフォンなどの端末とサーバー間で、データの送受信を繰り返すことで成り立っています。言い換えると、まずプレイヤーの操作がサーバーに届き、サーバー側での演算処理があって、端末に戻ってくるまでにはいくらかの時間が必要であり、これがゼロになることはありません。


この「操作→通信→演算→通信」に体感できるほどの時間差があることを、2000年頃からラグいと表現する人が増えていきました。


ラグい状況例

ここでは、ラグいときに起こる現象を具体的に紹介します。


・キャラクターがワープ(瞬間移動)する

ある場所にいた敵が、次の瞬間に全く別の場所に移動していることがあります。実際はワープしているわけではありませんが、ラグにより移動する動作が描画されず、移動した結果だけが見えることが原因です。


・思うように攻撃できない

ラグい状況にあるとき、タイミング的に完璧と思って放った射撃やコンボが決まっていないことがあります。


・音の遅れ

通信の遅れは、音などの情報が遅く届く事態も起こします。FPSなど微小な音で敵の接近を判別するタイトルの場合、音の遅れも勝敗に大きく影響します。


・画像のかくつき

画面上の動作表示が滑らかでなく、かくついて見えるのはストレスですし、ミリ秒が左右するタイプのゲームでは死活問題です。


「ラグい」と「重い」の違い

そもそも「ラグい」という言葉はインターネットスラングであり、明確な定義はありません。そのため、「ラグい」と「重い」の正確な違いも存在しません。


あえて分けるとすれば、「重い」は原因が手元の端末や回線、サーバーのどの部分に要因があっても、入力後の反応が遅いとき全般に使われます。一方、「ラグい」という言葉は回線やサーバーの遅れに対して使われがちです。


ただし、ping値(応答速度)が遅いことで遅延が起きた場合を「ラグい」と言い、端末側の問題である場合「重い」と言い分ける人もいます。


また、動作が遅いことを「重い」と言い、瞬間移動や遅れによる巻き戻しが起きた場合を「ラグい」と体感で分ける人もいます。


つまり、「ラグい」と「重い」に明確な違いはないものの、あえて分けている場合は以下の分け方が存在します。


分け方1:「重い」は「ラグい」を含む上位カテゴリ

分け方2:「重い」は端末側の問題、「ラグい」は通信側の問題

分け方3:「重い」は動作の遅さ、「ラグい」は遅れによる異常な挙動


「ラグい」という言葉は2000年代に登場したと考えられていますが、その言葉がなかったときには端末側の遅れも通信上の遅れも主として「重い」と表現されていたので、「ラグい」は派生語、新しい言葉と考えても良いでしょう。


ラグの影響が大きいコンテンツ・ゲームジャンル


ラグはあらゆるオンラインコンテンツで発生しますが、ジャンルによってその致命度は異なります。


ただし、競技性が高いタイトルほどミリ秒単位の遅延の影響が大きいのは事実です。そこでジャンルごとのラグの影響を解説します。


FPS(TPS)

『VALORANT』や『Apex Legends』などのシューティング系のゲームは、多くのゲームジャンルの中で最もラグの影響を強く受けます。これらのゲームでは、遅延が発生すると正確なエイムができませんし、相手の動きを十分に補足できなくなります。


撃っても当たらないのではシューティング系のゲームで勝てませんし、チームプレイも楽しみにくくなります。


格闘対戦

『ストリートファイター』などの格闘ゲームでは、フレーム単位(60分の1秒)での攻防が行われます。ラグがあると、相手の攻撃をガードすることが難しいだけでなく、自身がコンボを決めることも困難です。


仮に実力が同程度の相手と対戦する場合、こちらだけがラグい状態では、サンドバック状態で一方的に敗北することもあり得ます。


MOBA

『League of Legends』などのMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)では、多人数での攻防が特徴です。そのため意思疎通や状況把握の遅れが大きなダメージを招きます。


また何らかのスキルを使うタイトルの場合、発動タイミングのズレも問題になりますし、相手の攻撃に対する防御や回避にもラグがマイナス要因となります。


ラグいかどうか判断する目安

体感でラグを感じることはあるかと思いますが、実際に対策するには数値的根拠があった方が便利です。そこでこの項目では、回線速度やping値、ジッターやパケットロスについて具体的数値を交えて解説します。


なお、記載する数値は目安であり、技術の発展や環境の変化によって目安値は変わるものであることをご理解ください。


回線速度の目安

回線速度とは1秒間に送ることができるデータ量を示す値で、単位としてはbps(bits per secondの略)で表されます。数値が大きいほど時間当たりのデータ送信量が多いので、ゲームの快適性が上がります。


回線速度にはユーザーの端末からサーバーに情報を送る上り速度と、サーバーから端末に情報が送られる下り速度があります。どちらも50Mbpsを下回るとラグが発生しやすいので、オンライン対戦ゲームをプレイするなら、50Mbps以上の確保が目安です。


使っている環境下での回線速度は、以下のサイトにアクセスするだけで確認できますので参考にしてください。

https://fast.com/ja/


実はゲームだけならもっと低い数値でも問題ありませんが、PCはOSをはじめとするシステムやアプリケーションが裏で動いているため、50Mbpsを下回るとラグが起こりやすいのです。ちなみにプロゲーマーであれば100Mbps以上を確保するのが一般的です。


ping値の目安

ping値とは回線の応答速度を示す言葉で、ms(ミリ秒)で表されます。数値が小さいほど速度が速く、ラグが起こりにくいので可能な範囲で下げることを推奨します。


以下はゲームを行う際のping値の目安です。

・10ms以下:ラグが起こりにくく非常に快適(プロゲーマーならこのレベルが必須)

・15ms〜30ms:快適(プロでなくても勝敗にこだわるならこのレベルを確保したい)

・30ms〜50ms:専門性がなくてもラグが体感できる(FPS、TPS、格ゲーでは勝敗に影響し、ストレスも生じる)

・100ms以上:瞬時の判断が必要なオンライン対戦ゲームはプレイ困難(ワープなどラグによる現象が多発)


ジッター(揺れ)とパケットロス(欠損)

ジッターとはping値の揺れを示す概念で、ジッター値が小さいほど揺らぎが少ないため、ラグも起こりにくくなります。単位はms(ミリ秒)で数値が小さいほど良好です。


ping値が低く抑えられていても、ジッター値が高いとラグが起きることがあります。数値の目安としては一般的プレイヤーなら10ms以下、よりよい状態を目指すなら5ms以下です。


パケットロスとは、端末とサーバー間で送受信される情報の一部が欠損することを指します。パケットロスが発生すると自動的にその欠損を埋める処置が行われ、画像としてはかくつきや瞬間移動となって現れます。


数値は%で表され、小さい方が良好です。一般的には1%以下が望ましいとされていますが、オンラインで対戦ゲームをプレイするなら0.1%以下が望ましいです。


【原因別】ラグい状況を改善する方法


ここではラグ発生対策について、複数の視点から解説します。


接続方法・設置環境(Wi-Fi周り)の問題

無線通信(Wi-Fi)を使用している場合、ラグの原因である可能性が高いです。ルーターからの電波が壁や家電に遮蔽されることがありますし、ほかのWi-Fiと干渉する可能性もあるからです。そのため、以下の方法を推奨します。


・有線LANへの切り替え

シンプルで効果的な対策です。Wi-Fiの場合電波の遮断や干渉でラグを起こしやすいですが、LANケーブルで物理的に接続すれば干渉や遮蔽の弊害を大部分解消できます。


・ルーターとの距離、置き場所の変更

有線にするのが難しい場合、ルーターと端末の距離をできるだけ縮めることでラグを改善できる場合があります。また、ルーターは壁や家電から離して、床ではなく棚などの上に置くことをおすすめします。


・周波数帯(2.4GHz/5GHz/6GHz)の切り替え

ルーターには、複数の周波数帯が用意されているものがあります。2.4GHzは遠くまで電波が届きやすい反面、比較的家電の干渉を受けやすい特徴をもっています。5GHzは2.4GHzより壁による遮蔽には弱いですが、家電の干渉には強いです。6GHzはさらに電波干渉を受けにくいですが、比較的新しい規格であるため、端末が対応しているかは要確認です。


これらの特徴を踏まえて、環境にあった選択を検討してください。


ネットワーク機器(ルーター・ONU・設定)の問題

ルーターの性能やLANケーブルの規格によってラグが発生することもあります。


・ルーターの性能不足

古いルーターは処理能力が低いため、購入から5年以上経っている場合、買い替えをおすすめします。古いものほど接続数が多い場合や高速通信をする場合に性能不足が顕著になります。


・LANケーブルの規格

ケーブルには「カテゴリ」という規格があります。表示として、Catという表示の後に続く数値が大きいほど高速通信に向きます。Cat5は最大通信速度が100MbpsですがCat7なら10Gbpsで明らかに桁が違います。オンラインで対戦ゲームをするなら、Cat7以上を推奨します。


インターネット回線・プロバイダ側の問題

インターネット回線やプロバイダの問題でラグが起こることもあり得ます。その際は以下の点を検討してください。


・IPv6 IPoE接続の導入

従来の接続方式であるPPPoEは、混雑する時間帯に速度が低下しやすい特徴があり、最大通信速度も1Gbpsです。それに対して、近年登場したIPv6 IPoEは最大通信速度が10GbpsとPPPoEの10倍で、混雑時でも速度低下が起こりにくいメリットがあります。


・地域の影響を踏まえたプロバイダの変更

プロバイダの基地局からの距離があるほど、遅延は起きやすくなります。基地局からの距離1kmごとに5μs(マイクロ秒)の遅延が生じるとされているので、たとえば基地局から10kmの距離では、50μs=0.05msの遅れが出ます。


大都市では基地局が多いので差が出にくいですが、地方にいる人はゲームをする場所と基地局の距離を踏まえてプロバイダを選択する手もあります。


ゲームサーバー・マッチング地域の問題

ゲーム会社が用意するサーバーとの距離も、通信速度に影響します。海外にサーバーがある場合、その影響は大きくなるので要注意です。サーバーやマッチングに関するエリアの選択肢がある場合、Asia、Japan、Tokyoなど、できるだけ近いものを選びましょう。


また、大型タイトルのリリース時やイベント開催直後などはサーバーが混雑して速度が遅くなりがちです。これには根本対策はできないので、時間をおいてプレイするなど工夫しましょう。


端末(PC・ゲーム機・スマホ)の性能や状態の問題

プレイしている端末の性能も遅延の原因となり得ます。各タイトルで推奨スペックがあるので、まずそれを満たすことを考えましょう。そのうえで、ラグを減らすには以下のような手段も有効です。


・バックグラウンドアプリの停止

PCの場合、ブラウザのタブを大量に開いていたり、Windows Updateが裏で動いていたりすると、速度が著しく低下します。


・キャッシュの削除

端末のキャッシュが溜まりすぎると動作に遅延が生じます。定期的にキャッシュクリアしましょう。


・ウイルス対策ソフトの干渉

セキュリティソフトによっては、ゲームの通信を監視することで遅延を発生させます。設定を見直してみてください。


まとめ

ラグが発生している状態にあると、描画の遅れや音の遅延、かくつきや瞬間移動などが起きてオンラインゲームの勝敗に悪影響が出ます。

対策として、有線通信を行うことや、ルーター、端末、ケーブル、プロバイダの見直しなど多数の方法があるので、ぜひ当コラムを参照してラグい状況の脱却を目指してください。

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