ゲーム業界の転職は難しい?難しいと言われる理由・必要なスキルをご紹介


2022年12月28日

ゲーム業界は就職先として人気があって競争率が高いので、「転職も難しい」と言われることがあります。このコラムでは、そのようなイメージがある理由をまず分析したうえで、ゲーム業界への転職を優位にするためのポイントを紹介していきます。

 

本記事を読めば、ゲーム業界への転職に感じられがちな「何となく難しそう」「ハードルが高そう」という漠然とした不安を整理しつつ、準備すべき事が見えるようになるでしょう。ゲーム業界への転職を目指す人はぜひ参考にしてください。

 

ゲーム業界への転職が難しいと言われる理由

この項目では、まず「ゲーム業界への転職は難しい」と言われる理由を解説します。

 

求人倍率が非常に高く、競争が激しい点

まずゲーム業界の中でも、誰もが知っているような大手ゲーム会社は非常に競争率が高いことが知られています。それだけに、ゲーム会社側からすると、多くのエントリー者の中から選びやすいのです。そのため、大手ゲーム会社であれば、新卒であっても中途であっても、かなりのアピール材料がなければ入社は難しいのが実情です。

 

ただし、上記の点を裏返せば、小さな会社なら比較的転職は成功しやすいということになります。そのため、自身が望む職種や就労条件を満たしながらどのような会社を選ぶのか、適切な選択をすることが欠かせません。

 

このとき他業種からの転職であれば、エントリーする会社の業界内での位置付けなどもわからないでしょうから、ゲーム業界に詳しい転職エージェントを頼ることをおすすめします。

 

中途採用で求めている人材は即戦力のため

実はゲーム業界は「慢性的な人手不足」と言われています。ただ、それなら誰でも望めば転職できるのか、というと決してそう甘くはありません。

 

ゲーム業界が中途採用者に求めるのは、経験を持つ即戦力の人なのです。そのため、業界未経験者にとっては不利なことは間違いありません。「それでは、ゲーム業界への転職は不可能なのか?」というと決してそんなこともありません。次の項目では、ゲーム業界への転職を成功させるポイントを記載します。

 

ゲーム業界への転職を成功するためのポイント

この項目では、ゲーム業界への転職を成功させるためのポイントを具体的に解説します。

 

前職の経験が活かせる部署に応募する

社会人として働いた経験を持っているのであれば、その経験値をアピールできる部署を選ぶことは重要です。ゲーム業界内での転職であれば、具体的なゲームとの関わりをアピールするのが良いでしょう。

 

一方、異業種からの転職であっても、例えばプログラマーとしての実績があったり、CGやデザインを扱う仕事をしていたりといったアピールポイントがあれば、最大限に活かすことをおすすめします。

 

もちろん、クリエイティブな仕事以外でも、経理や営業などの実績があれば、その経験を活かせる部署に応募しましょう。

 

アピールできる実績を作る

これまでの実績がなくても、ゲーム会社への転職に向けて実績を作る手もあります。近年はさまざまなツールが整っていますから、例えばインディーズゲームを作ってみる、自分なりのキャラクターデザインをしてみるというのも決して難しいことではありません。また、プランナー志望であれば企画書を作ってみる、シナリオライターであればシナリオを書いてみる、などの取り組みもできるでしょう。

 

そして作品をポートフォリオにまとめて提示すれば、少なくともアピールできる材料とすることはできます。

 

スキルを身につける

実績がなくても、専門学校に行くなどしてスキルを身につけることはできます。就業している人向けに夕方以降に講義をしているプログラミングスクールもありますし、近年はオンラインで学べるスクールも存在します。そのような点を踏まえれば、以前に比べるとかなり学びやすい環境ができていると言えるでしょう。

 

アルバイトから始める

いきなり正社員を望むとどうしてもハードルが高くなりますから、まずはパートやアルバイトとしてゲーム会社で働いた実績を作るという方法もあります。

 

アルバイトから正社員への登用は容易ではないかと思いますが、まずは経験を積むことや、ゲーム会社で働く人に接して熱意をアピールすることは無駄にはならないでしょう。

 

未経験歓迎の会社を選ぶ(業界未経験者の場合)

ゲーム業界では経験者を求める傾向が強いですが、「未経験者歓迎」として募集をかける企業も無いわけではありません。未経験者でも応募できるようにすればエントリー数が増えますから、「より多くの人に応募してほしい」と考える会社はこのような募集をすることもあるのです。

 

また、「さしあたって高い技能を要求しない」、「採用後の教育に自信がある」という会社である可能性もあります。

 

ゲーム業界に転職する上で求められる資格・スキルとは

ここからは、ゲーム業界に転職するうえで、求められやすい素養や資格、スキルなどを記載していきます。

 

社会人経験や忍耐力

中途採用であれば、職種に限らず社会人としての経験やビジネスマナーなどを持っていることが要求されます。

 

「ゲーム会社ではマナーなどに比較的こだわらない」というイメージもあるかもしれませんが、社外の人に接する際や、取引先に向けてメッセージを書く際などにはやはり礼儀は重視されます。また、地味な仕事や納期のプレッシャーに負けない忍耐力も重要な要素です。

 

プログラミング力(技術職の場合)

プログラマーなどの技術職に就くのであれば、ある程度のプログラミングスキルが求められます。そのため、エントリーする会社がどのようなプログラミング言語を使っているかは事前に調べておくことをおすすめします。

 

また、プランナーやディレクター、シナリオライターなどのプログラマー以外の職種を希望する人でも、プログラムの知識を持っていることで仕事が進めやすくなります。これらを踏まえて、プログラミングスキルを持っておくことは転職を有利に進める材料となるでしょう。

 

ゲームプログラマーに関して詳しく書いたコラムもあるので、ぜひご参照ください。

「ゲームプログラマーがきついと言われる理由は?年収やメリット・キャリアプランを解説」

 

論理的思考力

ゲーム業界では、論理的な思考力(ロジカルシンキング)ができる人が歓迎されます。その傾向はエンジニア系では特に強いですが、デザイナー系の人やマネジメント系の人でも論理的思考ができることがマイナスになることはありません。

 

ロジカルシンキングは決して特殊な能力ではなく、トレーニングで習得できるものですから、ぜひこの機会に取り組んでみてください。

 

ゲーム業界転職の実情

ここからは、ゲーム業界での転職の実情を紹介します。

 

ゲーム業界への転職の倍率

ゲーム業界への転職がどのくらいの倍率があるかは明確にはわかりません。これは転職希望者のエントリー数や転職による採用数を明確にしている企業が無いからです。

 

そのため当コラムでは、ゲーム業界で誰もがその名を知る大手の一角であるバンダイナムコエンターテインメントとコナミデジタルエンタテインメントの採用倍率を予想してみます。ちなみにバンダイナムコエンターテインメントの2019年の採用は52名だったと発表されています。

 

ゲーム以外にもさまざまなコンテンツを世に出し続けている「KADOKAWA」の事務系求人総数が約4200人だったというデータに着目して、バンダイナムコエンターテインメントへのエントリーが3000名だったと想定すると

 

求人倍率=3000/52=約57.6倍となります。

 

また、同様にコナミデジタルエンタテインメントの2019年の採用は155名でしたので、エントリーが3000名だとすると

 

求人倍率=3000/155=約19.3倍となります。

 

このように、ゲーム業界に入るためには高い倍率を乗り越えなければなりません。さらにここで参考にしている数字は「新卒採用」の数であり、転職は新卒よりも狭き門となる傾向にあるため、ぜひしっかりと情報収集をするなどしてエントリーに備えてください。

 

内定を勝ち取る方の特徴・傾向

ゲーム業界への転職で内定を勝ち取れる人には、ある程度特徴や傾向があります。ここではその特徴を3点記載しますので、ぜひ自分自身に当てはまるかどうかを検討してみてください。

 

自分を客観視できる能力(メタ認知力)がある事

1点目の要素として挙げるのは、自分を客観視できる能力があることです。これは「メタ認知力」と呼ぶこともあります。例えば、ゲーム業界でどんな活躍ができるか、自分のストロングポイントやマイナスポイントは何か、という客観視ができていれば、会社や職種の選択ミスは防ぎやすいですし、就職希望の会社が何を求めているかも理解しやすいでしょう。

 

ところが、メタ認知ができない人は、「ゲームが好き」という要素だけで押し切ろうとすることがあります。ゲームが好きであることは良いですが、個人の感情と何ができるかは全く異なる要素ですから、面接にたどり着いたとしても空回りしがちです。

 

自分の判断基準を持っており、主体的である事

2点目に重要なのは、自分の軸や信念を持っていて、主体的な行動ができることです。ゲーム業界でも指示を受けて行う作業はもちろんありますが、競争が激しいゲーム業界の中で言われたことしかしない人は、求められる人材ではありません。

 

就職後に自分の軸を大事にしながら業務にプラスアルファを乗せていける人は、ポートフォリオや履歴書にも何らかの工夫ができることを採用担当者は知っています。そのため、エントリー時に提出する資料がありきたりな場合や、「やっつけ仕事」感が見えるようであれば、採用担当者の目に留まることはできないでしょう。

 

常にアンラーニングができる人

3点目として挙げるのは、素直で、アンラーニング(学び直し)ができる人です。自分に自信を持つのは良いですが、人の助言を聞く素直さが欠けている人は将来性を期待できません。また、自身が所持している知識や技術を客観視して、不足があれば学び直そうとする姿勢がなければ、「伸びしろ」もわずかしかないでしょう。

 

採用担当者や面接官はこのような点をしっかり見ていますから、まず自分を振り返って足りない要素が無いかを考えてみてください。

 

まとめ

ゲーム業界の転職の難しさについて解説したうえで、その理由や、転職を成功させるためのポイントを記載しました。

 

ゲーム業界は就職や転職希望者が多いので競争率が高く、転職も容易ではありません。とはいえ、利用できるキャリアをしっかり活用することや、不足しているスキルを補うことなどで、内定獲得の確率を上げることはできます。

 

ゲーム業界への転職を望む人は、ぜひこのコラムを参照して内定を勝ち取れるよう準備を進めてください。

 

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