セガゲーム機の歴史と歴代人気タイトルは?徹底解説します!


2024年7月5日

セガは世界にも知られるゲーム会社であり、日本のゲーム黎明期から現在まで業界大手として知られています。このコラムでは、セガが生み出した家庭用ゲーム機と、人気タイトルの両面に光を当て、セガの魅力に迫ります。

 

セガゲーム機の三大ハード

この項目では、セガゲーム機の三大ハードと呼ばれるメガドライブ、セガサターン、ドリームキャストについて解説します。

 

メガドライブ

メガドライブは1988年10月にリリースされ、大ヒットしたハードウェアです。当時のハイスペックPCと同等のCPUを搭載しており、ポテンシャルの高さを強みとする機体として知られています。

 

1989年以降「GENESIS」という名称でアメリカやヨーロッパなどの世界各国にも発売されました。1991年にリリースされたソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がアメリカで大きな人気を得たことでメガドライブも売上を伸ばし、「セガ」の名をとどろかせるきっかけとなっています。

 

セガサターン

1994年11月に発売され、セガのゲーム機で、国内で最もヒットしたハードウェアです。

 

セガの歴史上6番目のゲーム機であることにちなんで、太陽系の第6惑星土星=サターンが名称に取り入れられました。同時期に販売されていたソニーのPlayStation、任天堂のNINTENDO64と熾烈な販売競争を繰り広げたハードとしても有名です。

 

『バーチャファイター』などのアーケード版の移植タイトル、と『サクラ大戦』をはじめとするオリジナルタイトルの両面で、多数の人気ゲームを生み出した点でも評価されています。

 

ドリームキャスト

1998年11月にリリースされたハードウェアで、セガがリリースする最後の家庭用ゲーム機となりました。

 

業界初のオンラインコミュニケーション機能を有しており、ネット接続用のモデムを標準装備した点がドリームキャストの大きな特徴です。まだインターネットが一般に普及していなかった時代に、eメールの送受信やホームページを閲覧できる機能をもたせるなど、多数のチャレンジが盛り込まれた機体でもあります。

 

ドリームキャスト用のソフトとしては、オープンワールドゲームの先駆的存在と言われる『シェンムー 一章 横須賀』や、シュールさが特徴の『シーマン』など話題作が多数リリースされています。

 

セガ家庭用ゲーム機の歴史

ここからは、セガがリリースした家庭用ゲーム機の歴史を紹介します。

 

SG-3000(1983年7月)

SG-3000は一見するとキーボードのようですが、テレビに接続することでパソコンとして使用できます。プログラムを組んだり、プリンターなどの周辺機器と接続できたりする点はまさにパソコンですが、カートリッジを差し込んでゲームをプレイすることもできました。

 

SG-1000(1983年7月)

SG-1000はセガが初めてリリースした家庭用ゲーム機で、前述のSG-3000と同日に発売されています。SG-3000からキーボードを切り離すことで、パソコンではなくゲーム機としての機能に特化しています。

 

セガ・マークⅡ(SG-1000Ⅱ、1984年7月)

SG-1000にマイナーチェンジを施したハードです。デザインがスタイリッシュになったこと、ジョイパッドが2個付属されたことなどがマイナーチェンジのポイントです。

 

セガ・マークⅢ(SG-1000Ⅲ、1985年10月)

SG-1000やセガ・マークⅡとの互換性を維持しつつ、グラフィック面が強化されています。周辺機器も多く、無線でテレビとマークⅢをつなぐテレコンパックや、タブレットとペンでテレビ画面に絵が描けるテレビおえかきなどが発売されています。

 

セガ・マスターシステム(SG-1000IV、1987年10月)

セガ・マークⅢをベースに、3-Dグラスアダプタや、シューティングの連射を補助するラピッドファイア、「ゲームセンターと同じレベルのサウンドが楽しめる」FMサウンドユニットなどを搭載しています。

 

メガドライブ(HAA-2500、1988年10月)

16ビットCPUを搭載しており、当時の家庭用ゲーム機では最高スペックを誇るハードです。アメリカでのトップシェアを勝ち取ったこともあり、セガのハードとしても普及率第1位を記録しています。

 

メガドライブ2(1993年4月)

メガドライブの廉価版としてリリースされたハードです。形状の小型化が進んでおり、別売りのディンプラグコードを使うとステレオ出力も楽しめるようになっています。

 

ワンダーメガ(HWM-5000、1992年4月)

メガドライブとメガCD(メガドライブに接続して大容量のCD-ROMソフトをプレイするための拡張機器)が一体化したハードです。メガドライブの上位互換機的位置づけで、カラオケを楽しむこともできます。

 

セガ・マルチメガ、マルチメガ

メガドライブとメガCDを一体にしたメガドライブの派生型ハードとして、1994年に海外でのみ販売されています。日本で発売されなかったのは、セガサターンのリリースが近づいていたことや、似た目的のワンダーメガが存在したことなどが理由とされています。

 

ゲームギア(HGG-3200、1990年10月)

カラー画面が楽しめる携帯用ゲーム機です。テレビチューナーをつけると屋外でもテレビを見ることができます。バッテリーパックをつけると大きさ、重量の面で携帯するには厳しいという声もありました。しかし、セガ・マークⅢやマスターシステムと同等のスペックがあったので、多数のソフトが移植されています。

 

ノーマッド(1995年10月)

日本では発売されていない携帯ゲーム機です。1994年に日本航空と共同開発されたメガジェットをベースに開発されています。

 

セガサターン(HST-3200、1990年10月)

セガのゲーム機で国内最大の売上を記録したハードです。32ビットのCPUを2個搭載することで、ポリゴン3DCGゲームをプレイしやすくした機体です。またオーディオやグラフィック面が強化されただけでなく、オプション追加でオンラインプレイもできるなどの特徴が豊富です。

 

ドリームキャスト(HKT-5000、1998年11月)

本格的オンラインコミュニケーションを前面に出したゲーム機です。ソニーのPlayStationシリーズに対抗する意図で開発されています。

 

インターネットの普及に貢献した功績はありますが、ビジネス的には厳しい展開となり、2001年にセガは家庭用ゲーム機の分野から撤退し、ソフトに重点を置くと発表しています。このため、セガがリリースした最後の家庭用ゲーム機としても有名です。

 

セガはゲーム機だけじゃない!歴代人気ゲームタイトル

セガはゲーム機だけではなく、多数の人気タイトルを生み出しているので、ここではその一部を紹介します。

 

ソニック・ザ・ヘッジホッグ(アクション)

1991年にまずアメリカでリリースされ、その後日本でも発売されたタイトルです。第1作が400万本以上も販売され、シリーズ累計では9億本をはるかに超えるセガを代表するアクションゲームです。

 

『ぷよぷよ』シリーズ(アクションパズル)

1991年に第1作目がリリースされ、その後対戦スタイルを導入したこともあって大ヒットシリーズとなりました。近年は『ぷよぷよeスポーツ』がリリースされたこともあり、eスポーツタイトルとしても多くの人にプレイされています。

 

サクラ大戦(ドラマチック3Dアクションアドベンチャー)

セガサターン用のオリジナルタイトルとして1996年にリリースされ、大ヒットしました。アニメやマンガ、小説や舞台などさまざまな形でメディア展開され、現在でも高い人気をもつコンテンツとして成長しています。

 

『サカつく』シリーズ(育成シミュレーション)

『サカつく』とは『プロサッカークラブをつくろう!』の略称で、第1作は1996年2月にセガサターン用のタイトルとして開発されています。選手の育成だけでなく、クラブハウスやスタジアムなど設備の充実にも配慮しながら、世界で戦えるクラブを作ることが目的です。

 

シェンムー一章横須賀(FREE)

1999年にリリースされたタイトルで、3Dオープンワールドゲームの始祖的タイトルとして知られています。第一章は1980年代の横須賀を非常に細かく描いている点で伝説的なゲームとなりましたが、2015年に『シェンムーⅢ』の開発に向けたクラウドファンディングで700万ドルを集めたことも新たな伝説となっています。

 

シーマン(育成シミュレーション)

ジャンルとしては音声認識技術を利用した育成シミュレーションですが、腹立たしい雰囲気をもつ人面魚が話題となり、ドリームキャスト用のソフトの中でも大ヒットを記録しています。

 

ファンタシースターオンライン(オンラインRPG)

2000年12月にリリースされた本格3DネットワークRPGです。第5回日本ゲーム大賞を受賞しており、日本のオンラインRPGの基礎になったタイトルと言われています。

 

龍が如く(アクションアドベンチャー)

2005年12月に第1作がリリースされ、シリーズ化された大人向けのエンタテインメントタイトルです。日本のゲームではあまり描かれなかったリアルな社会風俗を描いたことで人気を獲得しています。海外でも『Yakuza』『Like a Dragon』という名称でリリースされ、高評価を得ているシリーズです。

 

ペルソナ5(ジュブナイルRPG)

1996年に発売された『女神異聞録ペルソナ』以来続いているシリーズのナンバリングタイトルで、2016年にリリースされています。多数の賞を獲得し、セールス面で優秀だったこともあり、高く評価されている作品です。(株式会社アトラスは株式会社セガの完全子会社となっています)

 

セガはスマホゲームでも躍進

ここでは、セガがリリースしている人気のスマホ向けゲームを紹介します。

 

ぷよぷよ!!クエスト

2013年にサービスを開始したスマホ向けタイトルです。iOS用アプリは配信開始から24時間で24万ダウンロードされ、その後も好調なダウンロード数を記録しています。

 

チェインクロニクル

2013年にサービス開始したオンラインカードバトルRPGです。ストーリーの面白さやキャラクターの魅力、豪華な声優陣など多数の特徴があることから高い人気を獲得しています。

 

オルタンシア・サーガ-蒼の騎士団

2015年に―ビス開始した戦記RPGで、壮大な世界観と臨場感のあるバトルで人気作品となりました。2020年11月以降はf4samuraiに運営が移行、2022年5月末でサービス終了しています。

 

まとめ

セガが生み出してきた家庭用ゲーム機と、人気のゲームタイトルを解説しました。

 

セガは長年にわたって日本のゲーム業界を牽引してきた会社です。『ソニック』シリーズや『ぷよぷよ』シリーズ、『龍が如く』シリーズなど国内外を問わず知られたタイトルを多数生み出してきただけでなく、今現在も新たなゲームを生み出し続けています。

 

世界に知られる「セガ」が世に送り出すゲームを、今後も注目していきましょう。

 

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