ゲームプログラマーがきついと言われる理由は?年収やメリット・キャリアプランを解説


2022年12月28日

一般的に「きつい」と言われることが多い「ゲームプログラマー」ですが、ゲームをプレイする人を中心に「就きたい仕事」に上げる人も多い職業でもあります。

 

そこでこのコラムでは、ゲームプログラマーはイメージの通り実際にきついのか、あるいはそれは誤ったイメージなのかを解説していきます。また、得られる年収や必要なスキル、向いている人物像なども解説しますので、ゲームプログラマーを目指す人はぜひ参考にしてください。

 

ゲームプログラマーの種類

この項目では、まずゲームプログラマーの種類を概略で紹介します。なお、各職種ともに、会社によって呼び方が異なる場合や、業務内容が異なる場合もあることはご了承ください。

 

インフラサイドプログラマー(エンジニア)

インフラサイドプログラマー(インフラエンジニアと言われることもあります)の主な業務は、ゲームシステムの設計、システムの構築や運用などです。リリース前にはハードウェアの選択やインフラ環境の計画を整える仕事をしますが、リリース後にはインフラ環境の保守的な仕事が多くなります。

 

ちなみに、次の項目で解説するサーバーサイドプログラマーはインフラサイドプログラマーに含まれることもあります。

 

サーバーサイドプログラマー(エンジニア)

サーバーサイドプログラマーは、ゲームをリリースする前には主にプレイヤーのゲーム操作に対応した処理の構築や負荷テストを行います。またリリース後には、サーバーが安定稼働できるような取り組みが主たる業務となります。

 

例えば想定以上のアクセス数があった場合にサーバーがダウンするようなことがあれば、プレイヤーはゲームを落ち着いて楽しめませんし、そのようなトラブルが頻発すればゲームの評価が低下することもあります。そのため、サーバーサイドプログラマーは非常に重要な役割を担っています。

 

フロントサイドプログラマー(エンジニア)

フロントサイドプログラマーは、Webアプリ上でプレイヤーが目視できる部分の設計や構築を担当します。フロントエンドエンジニアと呼ばれることもあります。例えば操作ボタンやマップやアイコン、メッセージなどのUI(ユーザーインターフェース)画面の実装などが代表的な作業分野です。

 

フロントサイドプログラマーの技能によってプレイヤーの使用感が左右されるので、ゲームの評価に大きく関わる仕事です。

 

ゲームプログラマーの仕事内容

この項目では、ゲームプログラマーが日常行っている代表的な仕事の内容をまとめていきます。

 

プログラミング

プログラミングは、クライアントや上長からの仕様書や指示を踏まえてゲームを構築していく仕事です。詳細はゲームの内容やチーム編成によって異なりますが、メニュー画面を実装したり、シナリオに沿った動作を構築したりするほか、操作ボタンやサウンドの設定など、プログラミングの対象は多岐にわたります。

 

そのためプログラム構築作業に入る前後には、ディレクターやデザイナー、サウンドクリエイターといった職種の人たちと打ち合わせを行うことも重要な業務です。

 

デバッグ

デバッグとは、構築したプログラムが予定通り、不具合なく動くのかを確認する業務です。社内にデバッグを専門とするチームが存在することは多いので、プログラマーがデバッグのすべてを行うわけではありません。

 

とはいえ、自分以外の人が見つけたとしても、バグの発生源を突き止めて正常な動きができるように修正するのはプログラマーの仕事です。

 

運用保守

ゲームが実際にリリースされた後も、運用や保守の分野でゲームプログラマーの仕事は続いていきます。特にソーシャルゲームであればイベントは頻繁にありますし、不具合の修正も必要でしょう。また、マップの追加や新機能の実装など、ゲームが稼働している限り、ゲームプログラマーはさまざまな働きを要求されます。

 

ゲームプログラマーがきついと言われる理由

「ゲームプログラマーの仕事はきつい」と言われがちですが、その理由について項目別に解説します。

 

残業が多く激務

ゲームプログラマーに限らず、納期がある仕事であれば時間に追われる展開になりがちです。

 

特にAAAクラスのゲームに関しては、事前にリリース日が世界レベルで告知されることも少なくありません。そのため、「残業してでも間に合わせなければならない」という使命感にさらされ続けるゲームプログラマーは多数存在します。また、ゲーム開発では常に新しいチャレンジが盛り込まれることも多いですから、慣れない仕事を進めながら納期を守るという日々の精神的プレッシャーは小さなものではありません。

 

とはいえ、毎日深夜まで残業したり、土日もずっと仕事をしていたり、何日も家に帰らずに仕事を続けていたりする、といったブラックな仕事をしている大手ゲーム会社は、2022年現在ほとんどありません。日本の社会でも、近年「働き方改革」や「効率重視」の動きは進んでいるからです。

 

もちろん、業務が過密したときに残業することはあるでしょうが、1週間もほとんど寝ていない、といった印象は、昭和や平成初期にあった過去のイメージから来ていると考えて良いでしょう。

 

急なトラブルが多い

ゲーム開発にはさまざまなトラブルが伴います。例えば、「クライアントの依頼で急遽仕様変更が発生した」といった外部的なトラブルや、「自身が設計したプログラムで予定した動作ができず原因もわからない」といった内部的なトラブルもあります。また、ゲーム開発には多くの部署や人員が関わりますから、伝達ミスによって起こったトラブルに対して、プログラマーが修正を求められることもあるでしょう。

 

時間的な余裕があれば対処しやすいことでも、納期に追われていたり、すでに稼働中のタイトルで早急な対応を要求されたりすれば、あせりも出ますから冷静な対処もしにくくなります。

 

常に新しいスキル・知識が求められる

ゲーム業界では常に新しい技術が持ち込まれますし、トレンドの変化も頻繁に起こります。しかも、変化はハードウェアとプログラム手法の両面で進行していきます。そのため、ゲームプログラマーはスキルや知識をアップデートし続けることが要求されます。

 

この特徴について、ただひたすら「つらい」と受け取る人もいるかもしれません。しかし、好んでゲームプログラマーになった人にとっては、新しい技術に触れることや、最新の技術を習得できるチャンスがあることは喜びでもあります。そのため、常に新しさを要求されることに対して、一概に「きつい」、「つらい」とばかり感じているわけではないと言えます。

 

リリース後も修正対応が必要

オンライン環境が普及する以前の売り切りのゲームが主流だった時代には、「リリースすれば一息つける」といったこともありました。しかし、近年は多くのタイトルでリリース後も継続した修正対応が求められます。ソーシャルゲームでは毎週・毎日のように新たなイベントが展開されることも多いので、継続的に負荷がかかり続けることもあり得ます。

 

ゲームプログラマーのメリット

前の項目ではゲームプログラマーの苦しい側面を紹介しましたが、もちろん喜びも多い仕事です。ここではゲームプログラマーという仕事ならではのメリットを記載します。

 

ゲームを作り上げる達成感

ゲームを作り上げるためには苦労やプレッシャーを伴いますが、ユーザーに「楽しい」、「面白い」という喜びや興奮を提供することができます。頑張って作り上げたプログラムで、多くの人が喜んでくれれば、それはゲームプログラマーという仕事を続けていくための心の糧になるでしょう。

 

また、仮に大きな評価は得られなかったとしても、設計したシステムを構築できたことや、納期を守ったことは達成感として心に残るでしょう。

 

自身の成長を実感できる

ゲームクリエイターという仕事では、自分自身が考え、知識と技術を注ぎこんだ結果や評価をダイレクトに見ることができます。そのため、「自身の成長を実感しやすい」という大きなメリットがあります。

 

また、努力がユーザーからの評価や会社としての利益に繋がれば、収入がアップする機会もあるでしょう。ゲーム業界は一般的な企業よりも年功序列の傾向が薄く、実力を発揮すれば昇格や収入アップにつながりやすいので、「成長」は自己実現と生活の質の向上という両面で実感しやすいのです。

 

将来性のある仕事

世界のゲーム市場は、2020年に約20.6兆円でしたが、2021年には約21.9兆円と成長を続けています。また、eスポーツやメタバース、VRなど、新たな要素も多いので、大きな将来性が見込まれる仕事です。

 

さらに、経済産業省は「日本全体で見てIT系の仕事に従事する人の人数不足は2030年頃まで継続する」という趣旨の発信をしています(2019年3月の「IT人材需要に関する調査」より)。そのため、ゲーム開発に全力で取り組んでプログラミングスキルを高めることは、自分自身の市場価値を高めることにもつながるでしょう。

 

ゲームプログラマーの年収って実際どうなのか?

多数のメリットを持ちながらも、日々のプレッシャーも存在するのがゲームプログラマーという仕事です。そんな業務を長く続けていくには、収入面で苦労が報われるかどうかも非常に重要です。

 

そこでこの項目では、ゲームプログラマーの年収を会社員である場合と、フリーランスである場合とに分けて解説します。

 

会社員の場合

厚生労働省の「就職情報提供サイトjobtag」によると、プログラマーの平均年収は約523万円(2021年賃金構造基本統計調査による)とされています。なお、日本の平均年収は約403万円ですから、プログラマーは平均的な職業より、100万円以上も年収が高いことがわかります。

 

また、上記の数値はあくまでも平均値ですから、誰もが会社名を知っているような大手ゲーム会社であれば、より高い収入を得ることができるでしょう。

 

ただし、大手であっても就職してすぐに高額な収入を得られるわけではなく、初年度の年収は300万円代であることが一般的です。また、プログラマーという広い括りでの平均年収であるため、あくまで参考として見ておくことをおすすめします。

 

フリーランスの場合

フリーランスの場合、単価や仕事量にばらつきが大きいので、平均年収が算出しにくい特徴があります。そこで当コラムでは、2022年12月時点でのフリーランスのゲームプログラマーを募る求人に着目しました。

 

フリーランスのゲームプログラマーに対して、月額60~70万円という金額で募集をかけている記事を多数見かけます。これを踏まえて、平均月商を65万円とすると、フリーランスのゲームプログラマーの年商は780万円となります。

 

上記の数値を見ると、会社員よりフリーランスの方が高収入であるという見方ができますが、雇用されていれば福利厚生が整っていることや、年休制度があることなどの優位な点があります。一方フリーランスなら、組織の慣習などに左右されずに仕事ができること、会社員と違って労働量がそのまま収入につながることなどの特徴があります。

 

これらの前提を踏まえて、自分自身のライフスタイルに合っているのはどちらの働き方かを考える必要があるでしょう。

 

なお、ゲーム業界の職種別に年収を詳しく解説したコラムがありますので、以下もご参照ください。

「【プロが語る】ゲーム業界年収徹底解説ガイド 年収は高い?低い?」

 

ゲームプログラマーの仕事が向いている人

この項目では、ゲームプログラマーに向いているのはどんな人か、という点を解説していきましょう。

 

ロジカルシンキングが得意な人

ゲームのプログラムは、ロジック(論理)に基づいて構築する必要があります。論理上のミスがあるとプログラムは予定通り動きませんし、何らかのバグがあったときにも論理に沿って事態を改善していくことが求められるからです。

 

その点を踏まえると、ゲームプログラマーには数学などの理系が得意な人が向いていると言い換えることもできるでしょう。ただしこれは、必ずしも理系の学部やコースを出ていることが必須というわけではなく、ロジカルシンキングができる資質を持っていることが重要ということです。

 

ゲームが好きな人

「ゲームが好き」という要素は、ゲーム開発に関わる人の必須条件と言っても過言ではないでしょう。これには、まず「好きだから苦労やプレッシャーを乗り越えられる」というメンタル的な面があります。また、自分自身がゲームを深く楽しんだ経験があれば、その喜びをユーザーに届けたいというモチベーションにもつながるでしょう。

 

さらに、「ゲームが好きな人」には実働上の優位点もあります。まず、ゲームを好きでたくさんプレイしている人なら、業界人として知識共有しやすいメリットがあるのです。ゲーム開発時には、何らかの過去タイトルを引き合いに出して「〇〇のようなゲーム性が欲しい」、「△△のイメージを変えたい」といった会話が交わされることが少なくありません。その時、共通の知識が無いと話が通じにくく、情報伝達に時間がかかります。

 

また、自分自身が楽しんだゲームが存在すれば、「それを超えるものを作りたい」という具体的な目標も描きやすくなります。

 

このように、「ゲームが好き」という要素は自分のモチベーションを支える力であるとともに、業務を円滑に進める知識や、比較対象としても役立つのです。

 

信念をもって業務完遂できる人

プログラマーはゲームの楽しさを生み出すために欠かせない仕事ですが、日常の業務は地味な作業を積み重ねることを要求されます。また納期的なプレッシャーもありますし、バグなどのトラブルに苦しめられることも少なくありません。そんな中で重視されるのは、常に信念を持って仕事に取り組み、あきらめることなく業務を完遂する継続力や忍耐力です。

 

これは「やみくもに頑張る」ことだけを推奨する精神論ではなく、トラブル発生時にも冷静さを保って論理的に考えることや、体調維持をおこたらずに常に平均以上の働きができることなどの自己管理も含んでいます。

 

新しい技術を自発的に取り入れる事ができる人

ゲームを取り巻く環境は日々変化していますし、開発技術は日進月歩でアップデートされていきますから、1~2年で大きな変化が起こることも少なくありません。そのため、常に新しい技術やトレンドにアンテナを張り、自分のスキルとして取り入れることが要求されます。また、人気や話題のゲームをプレイして、自分が作っているゲームとの違いを実感してみることも重要でしょう。

 

これらの取り組みを続けていくためには、新しいものに抵抗を持たないことや、探究心があることなども欠かせない素養です。ユーザーも常に新しいものを求めていますから、プログラマーのチャレンジ精神はタイトルの評価を大きく左右するでしょう。

 

ゲームプログラマーに必要なスキル

ここからは、ゲームプログラマーとして長く安定して活躍していくために要求されるスキルを解説しましょう。

 

プログラミングスキル

プログラマーとして仕事をする以上、プログラミングスキルは欠かせません。そのためにはプログラミング言語を習得する必要があります。

 

ゲーム開発で使用する言語は、ブラウザゲームなのかスマホ向けのゲームなのか、といった条件で異なりますが、2022年現在多く使われている言語としては、C++(シープラプラ)やC#(シーシャープ)、Java script(ジャバスプリクト)やSwift(スイフト)、Ruby(ルビー)などが一般的です。

 

プログラム言語にはそれぞれに適した用途や特徴があり、習得するための難易度も異なります。そのため、やみくもに勉強するのではなく、自分が目指すジャンルにどのような言語が使われているかを知っておくことが必須でしょう。また、ゲームプログラマーの求人では、多くの場合使用する言語を記載していますから、エントリーを考える会社の募集要項には、早めにしっかりと目を通しておきましょう。

 

プログラマーとしてゲーム会社への就職を考える場合、プログラム関連の資格を取得しておくとプラスになります。ゲーム業界では資格所持を必須としている企業は多くはありませんが、資格を持っていることはその分野を体系的に学んでいることや、目標に向かって努力できることの証明になるからです。

 

ゲームプログラマーに関連する資格は多数ありますが、代表的なものには「C言語プログラミング能力認定試験」や「基本情報技術者試験」などが存在します。

 

コミュニケーションスキル

ゲームプログラマーというと、「ほとんど会話することなく1日中パソコンに向かっている」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際はプロジェクトとして活動することが多いので、日常的に人との関わりを必要とする仕事でもあります。

 

また、ゲーム会社に属していれば、企画からプログラムまで自力で行うようなケースよりも、企画やシナリオなどを分業で進めることが一般的です。そのため、異なる業種の人とのコミュニケーションも重要です。さらに、パブリッシャーであれば、パートナー企業への発注業務もありますし、デベロッパーであればクライアントとの意思疎通も重要です。

 

そのため、「ゲームプログラマーはコミュニケーションスキルを重視されない」といったイメージを持っているのであれば、改めておくことをおすすめします。

 

ゲームプログラマーのキャリアプラン

ゲームプログラマーは細かく素早い仕事を要求される職業です。そのため、「若いうちは良くても、ずっと続けられる仕事なのだろうか?」という疑問もあるでしょう。

 

そこでこの項目では、ゲームプログラマーという職業で多く見られるキャリアプランを提示していきましょう。

 

プランナー、ディレクター

ゲームプランナーやゲームディレクターはゲームの企画・立案やプロジェクトの進行管理、リリース後の運用などを行う職種です。

 

仕様書の作製など机上の仕事もありますが、稼働中のゲームの新企画を立案したり、まったく新規のゲームのプランを出したりと、かなり創造性を伴う側面もあります。また、ゲーム開発の進行管理を行う際には、スケジュールや予算のほか、メンバーの人的な管理を行うこともあるので、幅広い知見や判断が要求されます。

 

ゲームプログラマーからこれらの職種に就く場合、プログラムを作成する技術的な面だけでなく、ゲーム開発の全体像を把握していることが重視されます。そのため、技術の追求に喜びを覚えるだけでなく、人員の配置や予算、スケジュール調整などのマネジメント面に興味を持つ人が向いているでしょう。

 

なお、ゲームプランナーの平均年収は612万円、ゲームディレクターの平均年収は520万円とされています。この平均値を見ると、ゲームプログラマーと大きな差は無いように感じられるでしょうが、800万円代の年収を得ているプランナーやディレクターも少なくありません。

 

さらに、限定された役職にとどまることなく、広く会社全体や市場を見渡すことができれば、独立・起業したり、企業の幹部になったりすることも不可能ではありません。非常に顕著な例ですが、日本のゲーム会社の最大手とも言える任天堂で元代表取締役社長の岩田 聡氏もプログラマーの出身です。

 

リードプログラマー

リードプログラマーは、プログラマーの作業面だけでなくチームメンバーへの業務の割り振りや工程管理、他部署との連携などを担当します。

 

プログラマーたちを統括していくには、プログラミングスキルが高くないと適切な指示ができませんし、作業レベルの知識だけでなく予算やスケジュールなどの管理能力も問われます。そのため、ある程度の実力と実績を積み重ねたプログラマーのキャリアパスとしての候補に挙がるわけです。また、トラブル発生時の迅速な対処や、メンバーへの公正な接し方なども身につける必要があるでしょう。

 

さらに、各プログラマーの技術的な悩みや業務を遂行する上での提案を聞くこともあります。会社の規模や体制によっては、マネジメントだけでなく自分自身もプログラミングを行う例も見られます。

 

収入面では、年収600~800万円程度と、平均的なゲームプログラマーより上位に位置していることがわかります。ちなみに、リードプログラマーとなってマネジメントの経験を積んだ後に、プランナーやディレクター、または経営者への道を歩むという選択肢もあります。

 

プログラミング講師

習得したプログラミングスキルやそれまでの経験を活かして、プログラミング講師の道を歩むという選択肢もあります。講師としての仕事はゲーム会社内で行う場合もありますが、ゲームの専門学校などで、完全に講師を本業とするケースもあります。

 

ゲームプログラマーとして生涯開発に携わりたい、という人もいるでしょうが、プログラマーの業務が体力的にきついと感じる人や、後進を育てることに喜びを感じる人におすすめのキャリアパスです。

 

プログラミング講師の平均年収として参考にしたいデータに、2022年12月時点の求人情報があります。検索すると、年収500万~700万円前後の募集が多数ヒットします。これを踏まえればプログラマーであるときよりも収入をアップすることは不可能ではないでしょう。

 

まとめ

「ゲームプログラマーの仕事がきつい」と言われる理由について、さまざまな側面から解説しました。ゲームプログラマーの仕事は、納期に追われる点やトラブル時のプレッシャーがある点など、確かに厳しい側面はあります。

 

とはいえ、それらは仕事の期限やクオリティを要求される職種には全般的に存在する悩みですから、ゲームプログラマーの仕事だけが極端に「つらい」ということはありません。むしろ、比較的若いうちに世の中の平均より高い収入を得られることや、努力が評価に直結するなどやりがいを得やすく、メリットも豊富な仕事でもあります。

 

また、「若いうちは良くても、中年以降になってプログラマーの仕事が続けられるだろうか?」と感じる人に向けて、キャリアパスについても解説しました。結論から言えば、生涯現役としてプログラマーとして過ごすこともできますが、他のキャリアプランも多数存在します。例えば、企画・開発などの職種に移行する人がいますし、管理職や講師として生きる道もあります。つまり、ゲームプログラマーとして実績を積みつつ、自分の適性やスキルを伸ばしていけば、キャリアパスは多方向に伸びていくと言えるでしょう。

 

これらを踏まえて、ゲームプログラマーを目指している人はしっかりと準備をして、目標とするゲーム会社の内定を勝ち取れるように励んでください。

 

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