ゲームクリエイターの有名人を知ろう!目指すためのスキルまでご紹介!
2024年2月28日
日本のゲームクリエイターの中には、世界にその名が知られている人が多数存在します。このコラムでは、「有名なゲームクリエイターを知りたい」という人に向けて、世界的に有名な15人の日本人ゲームクリエイターを紹介します。
また、ゲームクリエイターになるためのスキルや素養なども解説しますので、ぜひ最後まで見て参考にしてください。
ゲームクリエイターとは
ゲームクリエイターとは、ゲーム業界でクリエイティブな仕事をする人たちの総称です。例えばゲームプロデューサーやゲームディレクター、ゲームプランナーやグラフィックデザイナー、エンジニアやサウンドクリエイターなど幅広い職種を含みます。
ゲームクリエイターの有名人
この項目では、アメリカ発で世界最大のゲーム情報サイトIGNがあげた「TOP100 GAME CREATORS」に紹介された日本人上位15人を紹介します。
※なお、肩書や勤め先などは2024年1月現在のものです。
1・宮本茂
1952年生まれ、1977年に任天堂に入社、入社後はデザインやグラフィックに従事し、マリオのデザインも担当。
ディレクターやプロデューサー業も務め、『ゼルダの伝説』や『ピクミン』『どうぶつの森』など多数の有名タイトルに関わる。2024年1月現在、任天堂の代表取締役フェロー。
2・坂口博信
1962年生まれ、1983年からスクウェア(現スクウェア・エニックス)で働き、『FINAL FANTASY』シリーズや『クロノ・トリガー』、『聖剣伝説』など多数の有名タイトル開発に関わる。2001年にスクウェア・エニックスを退任。2004年にアメリカでミストウォーカーコーポレーションを設立、2024年現在もCEOを務める。
3・横井軍平
1941年生まれ、任天堂に入社後はゲーム機の開発を担当。
アーケード機の『ドンキーコング』や『ゲーム&ウォッチ』、『ゲームボーイ』など多数のゲーム機を世に送り出す。その後任天堂を退職して1996年に株式会社コトを設立、1997年に永眠。
4・小島秀夫
1963年生まれ、1986年にコナミに入社、『メタルギア』シリーズでステルスゲームというジャンルを確立。
2015年にコナミを退職してコジマプロダクションを設立。『DEATH STRANDING』をリリースするなどの実績を残しながら現在に至る。
5・三上真司
1965年生まれ、1990年にカプコンに入社。
『バイオハザード』シリーズや『逆転裁判』など多数の有名タイトルの開発に関わる。カプコンを退職後Tango Gameworksで『サイコブレイク』を発表。2023年にTango Gameworksを退職。
6・鈴木裕
1958年生まれ、1983年にセガ・エンタープライゼスに入社、入社後はプログラマーを担当。
『ハングオン』や『バーチャファイター』シリーズを手がける。2008年に株式会社YS NETを設立、2015年に『シェンムーⅢ』を開発するために行ったクラウドファンディングで、100万ドルを短時間で集めたことでも知られている。
2024年1月現在も株式会社YS NETの代表を務める。
7・藤原得郎
1961年生まれ、カプコン入社後に『魔界村』シリーズや『戦場の狼』、『ロックマン』シリーズなど有名作品を手掛けた。カプコンでコンシューマー開発部門の部長を務めたことも知られている。
8・近藤浩治
1961年生まれ、1984年に任天堂に入社、入社後は音楽専門スタッフとして活躍。
『スーパーマリオブラザーズ』、『ゼルダの伝説』シリーズなどの作品で音楽を手掛けている。
近藤氏が作曲したマリオのBGMはアメリカの議会図書館に「世界に残すべき音楽」として収蔵されている。
9・小泉 歓晃
1968年生まれ、1991年に任天堂に入社。
『ゼルダの伝説』シリーズや『スーパーマリオシリーズ』などで、ディレクターやプロデューサーとして活躍。2024年1月現在は任天堂の上席執行役員を務める。
10・山内一典
1967年生まれ、1992年にソニー・ミュージック・エンターテインメントに入社、その後ソニー・コンピューターエンタテインメントに移籍し、『グランツーリスモ』シリーズの開発を行う。
2024年1月現在ポリフォニー・デジタルの代表取締役プレジデントを務める。
11・青沼英二
1963年生まれ、1988年に任天堂に入社。
『マリオオープンゴルフ』や『マーヴェラス~もうひとつの宝島~』などでディレクションを担当したあと、『ゼルダの伝説』シリーズでプロデューサーを務めた。
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会が開催した「CEDEC AWARDS2023」で、特別賞を受賞。
12・植松伸夫
1959年生まれ、1986年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社、音楽制作を担当。
『FINALFANTASY』シリーズや『クロノ・トリガー』など多数の代表作がある。スクウェア・エニックス退職後、2004年に有限会社SMILE PLEASEを、2006年に株式会社ドッグイヤー・レコーズを設立、2024年1月現在も両社で代表取締役を務める。
13・上田文人
1970年生まれ、1997年にソニー・コンピューターエンタテインメントに入社。
『ICO』や『ワンダの巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』など多数の代表作がある。ソニー・コンピューターエンタテインメントを退職後、株式会社ジェン・デザインを設立し、2024年1月現在も代表取締役を務める。
14・中裕司
1965年生まれ、1984年にセガに入社後プログラマーとして活躍。
『ファンタシースター』や『スペースハリアー』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズなど多数の代表作がある。2024年1月現在は株式会社プロペで代表取締役社長を務めている。
15・稲葉敦志
1971年生まれ、複数のゲーム会社で経験を積んだ後、カプコンに入社して『逆転裁判』や『鉄騎』などをプロデュース。
その後プラチナゲームズですべてのゲーム開発を統括、2022年に代表取締役社長に就任し現在に至る。
ゲームクリエイターの魅力と楽しさ
ここからはゲームクリエイターという職業の魅力や楽しさを紹介します。
チームでつくる楽しさ
ゲーム会社では、ゲーム開発をプロジェクトで行います。そのため、同僚や上司、他部署の人たち、クライアントやパートナー企業と一緒に作り上げていく楽しさがあります。
ゲーム会社に勤める人の多くはゲームが好きですから、意見を出し合って良いものができたときの喜びは格別です。
ゼロから立ち上げるものづくり
何もない段階から企画を立ち上げ、デザインや世界観を作りこみ、プログラミングなどで形にしていく工程はゲーム作りの醍醐味です。
大変なこともありますが、開発が終わってプレイしてみるときや、エンドロールで自分の名前を見たときには、多くのクリエイターが喜びを感じます。
プレイヤーの反応が原動力
ゲームはリリースするとすぐに反応が返ってきます。時には厳しい意見もあるかもしれませんが、「楽しい」、「凄い」という反応は「さらに頑張ろう」と思える原動力となるでしょう。
ゲームクリエイターに求められるもの
ここからは、ゲームクリエイターに求められるスキルや素養を解説します。
ゲームクリエイターに求めるスキル
ゲームクリエイターにもさまざまな専門性があり、求められるスキルも多様ですが、全体に共通するのは以下の5つです。
クリエイティブ力
ゲームクリエイターには、今ないものや、もっと面白いものを作ろうとするクリエイティビティが必要です。また、クリエイティブ力は脳内にあるものを表現するためにも役立ちます。
とはいえクリエイティブな力は、天性なものと考えられがちで、「自分にはクリエイティブ力がない」と思う人もいるでしょう。しかし、良い作品を見てその作り方を学ぶこと、実用性が高いスキルを増やすこと、自身の職種に関する基礎を磨くことなどでクリエイティビティは上げることができます。
また、新しい発想をするために知識や興味の幅を広げることや、日頃から既成概念にとらわれないように注意することも有効です。
コミュニケーション能力
ゲーム開発はプロジェクトで行われるので、様々な立場の人と接します。そのため、わからないことを確認したり、問題解決のために話し合ったりする工程が欠かせません。
また、クライアントの要望を聞いたり、開発しているゲームの内容を説明したりすることもあるでしょう。そんなとき必要となるのが、相手の話をしっかり聞いてわかりやすく説明し、同意を得ながら仕事を進めるコミュニケーション能力です。
プログラミングスキル
プログラマーやエンジニアであればプログラミングに精通していることはもちろんですが、ほかの職種の人もプログラミングの基礎を学んでおくことをおすすめします。
例えば、プランナーやシナリオライターなどもプログラムの知識があることでゲーム開発が円滑になるからです。
時間管理能力
ゲーム開発は各工程に期限があるため、常に時間管理をすることが求められます。作業の遅れが発生しないようにするのが基本ですが、最初から無理な納期を求められることもあるかもしれません。そんなときは「精神力で何とかしよう」と無謀な考えをせず、無理を克服するための知恵を出し合ったり、あるいは勇気をもって工程を組みなおしたりすることも時間管理能力に含みます。
忍耐力
ゲームが好きな人にとって、ゲーム開発は「好きなことをしてお金をもらう」という夢のような側面があります。とはいえ、さすがに毎日楽しいことばかりではありません。良いゲームを作るためには耐えなければならないこともあります。
ゲームクリエイターに向いている人
ここでは、ゲームクリエイターにはどんな人が向いているのかを解説します。
好奇心旺盛
ゲームクリエイターは常に新しいものを求められます。そのため、今ある知識やスキルだけで満足せず、新しい知識や技術に興味を持つ人の方が活躍できます。
また、ゲームの開発環境は日々進化していきますから、常に先端技術に目を向けること、新しいものに抵抗を示さないことなども重要です。
人と違うものが好き
「人と同じであることで安心する」、「変わったことはしたくない」という人は、あまりゲームクリエイターに向いていないかもしれません。ゲーム開発は新しさが求められますし、既存のものにとらわれない発想も欠かせません。そのため「人と違うものが好き」という人はゲームクリエイターに向いています。
想像力が豊か
ゲームクリエイターは、「まだ無いもの」を作っていくことが仕事です。そのため想像力が豊かな人が向いています。
また、文字で書かれた企画書から、ビジュアル的なデザインやシナリオ、音楽などを作る際には、想像を巡らせる必要があります。
体力と粘り強さ
ゲーム開発を行う中では、時には何度も同じ作業を繰り返したり、同じシーンを作り直したりすることもあります。そのため、基本的な体力や粘り強い心があることが求められます。
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まとめ
日本の有名なゲームクリエイター15人を紹介し、ゲームクリエイターになるために必要なスキルや、ゲームクリエイターとして活動する楽しさなどをまとめました。
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