【すぐ使える】ゲーム業界志望者必見!面接で問われるポイント・攻略法とは?


2025年3月26日

就職や転職を成功させるには、必ず面接の壁を乗り越えなければなりません。そして面接に際しては、業界ごとによく聞かれる内容があり、ゲーム業界でももちろん特有の質問があります。

 

そこでこのコラムでは、ゲーム業界での就職や転職を目指す人に向けて、ゲーム業界の面接でよくある質問や攻略方法を解説します。ゲーム業界で働きたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

 

ゲーム業界の面接で頻出する質問とその意図

この項目では、まずゲーム業界の面接で聞かれることが多い質問を紹介し、それぞれの質問に隠れている面接官の意図を解説します。

 

志望動機に関する質問

志望動機は必ず聞かれる質問なので、しっかり準備しておきましょう。

 

ゲーム業界自体に対する志望動機への質問

多数の業界や業種が存在する中で、「なぜゲーム業界を目指したのか?」という質問は、王道であり鉄板です。志望動機を尋ねることで、就職希望者の将来へのビジョンや仕事に対する取り組み方のほか、人柄など、多数の要素が見えてくるからです。そのため、次項の「なぜその会社を選んだのか?」という質問とあわせて、事前にしっかり整理しておきましょう。

 

なお、この質問に対しては「ゲームが好きだから」と返答する人がいるかもしれませんが、この返答だけでは「安直」、「考えが浅い」といったマイナス印象を与えるリスクがあります。ゲームが好きなことを主張するのは構いませんが、業界選択に対する質問なので、業界自体の魅力や将来性を絡めることで、視野の広さや社会への関心をアピールしましょう。

 

自社に対する志望動機への質問

「なぜ当社を選んだか?」という質問も、必ず聞かれると考えて用意しておくべきです。前項の質問が広く業界に着目していることに対して、ここでは自社に焦点を絞っており、面接官は企業研究をしてきたか、自社の社風にあうか、といった点を探っています。

 

そのため、その企業の歴史や理念、得意なジャンルやヒットタイトル、特有の技術などを踏まえた返答をすることで、「採用したら活躍してくれそう」と思わせることが重要です。

 

好きなゲームやジャンルに関する質問

ゲーム会社である以上、好きなゲームのジャンルやタイトルを聞かれることもあるので、自分が実際に好きなゲームと、面接を受ける会社が関わっているゲームについての情報を事前にしっかり整理しておきましょう。

 

好きなゲームへの質問

好きなゲームについて聞かれた場合、応募先が関わっているタイトルや得意とするジャンルなどを答えるのがセオリーです。他社のタイトルだけしか答えなかったり、応募先が扱っていないジャンルしか答えなかったりすると、「他社に行った方が良いのでは?」と思われるからです。

 

また、応募先が関わっているタイトルをあげる場合、少なくとも何度かプレイして自分が良いと思えるポイントを探しておきましょう。面接官にとっては自社製品ですから、プレイしていないことは少し話しただけでバレますし、「本気度が低い」と判断されて採用が遠のく恐れがあります。

 

面接先企業の会社が作ったゲームに対する質問

「当社のゲームをどう思うか?」と聞かれることもあり得るので、応募先のゲームはいくつかプレイしておくことを推奨します。その際、単に「面白い」といった淡白な感想を述べるのではなく、自分の専門性を絡めて答えると面接官の記憶に残りやすくなります。

 

たとえばデザイナー系志望であればビジュアル面の良さに着目し、プランナー志望であればイベント展開の巧みさなどを答えると良いでしょう。これによって漠然とした「応募者」ではなく、「当社の○○職を目指している人」という印象を与えることができますし、自分の専門性がある分野なら深掘りされても耐えられるでしょう。

 

これまでの経験やスキルに関する質問

面接官は、応募者が活躍してくれるかどうかを見極めたいので、所持しているスキルや経験値について必ず質問します。そのため、以下のような質問に応えられるよう、事前に準備しておきましょう。

 

これまで大変だった事とそれをどう乗り越えたか

面接では過去に大変だったことや、困難をどうやって乗り越えたかを聞かれることもあります。この質問は、応募者が直面しやすい困難を見極めつつ、対応から見える人柄を探っています。そのため、自分に関する人間関係のトラブルはマイナス要素になり得るので注意しましょう。ただし周囲の人の人間関係を改善した経験などはプラスになるので、アピール可能です。

 

上記の考え方を踏まえると、人間関係以外でも自分自身に起因して発生した問題を話すのはマイナスになりかねないので、他者発で起こった問題について話すことを推奨します。

 

また、この質問への回答は発生した問題と対応の2ブロックで構成されるので、話のまとめ方も重要です。冗長になったり、問題から解決への流れがわかりにくかったりするとやはりマイナス印象に繋がります。さらに、レベルが低すぎる問題や、単なる苦労話、仕事に関係しない個人的な話は好印象に繋がらないので避けてください。

 

なお、「特に問題は経験していない」という返答もNGですから、よくある質問であることを踏まえて何らかの用意をしておきましょう。

 

チームプレイ経験に関する質問

ゲーム業界ではプロジェクト制で開発を進めるので、チームプレイやコミュニケーションスキル、交渉スキルなどが重視されます。

 

そのため、チーム力を高めて成果を上げた経験や、人員配置、工程の整理などで効率を上げた経験などがあればしっかりアピールしましょう。また、管理職やチームリーダーの経験があればその点をアピールするのも有効です。

 

得意な業務に関する質問

職種にもよりますが、事前にポートフォリオを作って自分の得意なことや力を入れて学んだこと、過去の業績などを可能な限り具体的に話しましょう。

 

書類選考の時点でポートフォリオの提出を求めるゲーム会社は多いので、面接官はすでにポートフォリオを見ているかもしれませんが、資料だけ見るのと目の前で語るのとでは熱意の伝達量が変わりますから、アピールポイントを確実に伝達することを心がけてください。

 

また、自分のスキルを数値的に伝えることも有効です。単純に画像を見せるだけでなく、どんなツールを使ってどのくらいの時間で仕上げたかを説明すると相手はスキルを測りやすいので、漠然と言葉で語るより好印象を与えやすくなります。

 

苦手な業務に関する質問

面接では苦手な業務を聞かれる場面も考えられます。これに対して「苦手なことはない」と答えるのは、「適切な自己評価ができない人」、「虚偽の返答で自分を良く見せようとする人」と思われるので悪手です。

 

この質問は、実際に苦手なことを確認するとともに、自分を客観視するスキルや、自社とのマッチ度、問題解決能力などを測ることに役立つので、面接の常套句となっています。適切な回答の組み立て方は、自分が希望する職種に致命的な問題でないこと、人間性として問題視されるものでないことをあげ、「その問題を認識しているので○○でカバーしている」、と答えることがセオリーです。

 

たとえば、デザイナー系の職種を志望する人なら、「ゲーム開発に関わる以上プログラミングもできた方が良いと思っているが、あまり得意ではない」と、求められない程度の苦手を披露し、「それでも入社までに○○講座を受けて、エンジニア職の方と意思疎通できるように学習します」と結べば、全体がポジティブにまとまります。

 

未来や展望に関する質問

面接においては、個人や業界の未来について聞かれることもあるので、以下に代表的質問を記載します。

 

入社してどんな仕事をしたいか

「入社したらどんな仕事をしたいか」という問いも面接でよくあります。面接官はこの問いによって、単純に配属先の希望を聞いているだけでなく、個人のキャリアプランや、採用したらどのように貢献してくれるのかも探っています。

 

そのため、就きたい職種を答えるだけでなく、「御社の○○シリーズのプロジェクトに参画して、△△で貢献したい」など近い将来像と貢献の方法を語る手もあります。ここに自分なりのアイデアを付加すると、応募先のタイトルへの愛情と、具体的アイデアがあることを示せるので、印象を良くします。

 

また、スペシャリスト(技術職の上位者)とゼネラリスト(総合職)のどちらを目指すのかといったキャリアプランについて話すのも、「将来像が明確」というプラス評価に繋がります。

 

ゲーム業界や市場の未来に関する質問

「ゲーム業界の将来や市場の傾向をどのように捉えているか」といった質問もあり得るので、世界と日本のゲーム業界に関して、市場規模やこれまでの推移、将来の予想などは把握しておきましょう。また、懸念事項やプラス要素などをトピックとしていくつか持っておくことも推奨します。

 

さらに、自分なりに活路を見出している点を挙げ、応募先の得意ジャンルや固有技術と、自分のスキルに話をつなげられれば、応募先を評価していることが示せるので理想的です。

 

職種別の面接対策ポイント

ここでは、ゲーム業界の一般的な職種に着目して、それぞれの面接対策を記載します。

 

ゲームプランナーの場合

ゲームプランナーは、ゲームの企画立案やプロジェクトの進行管理、リリース後の運営や売上・利益の分析、改善などを担当する職種です。そのため、志望動機やスキルのアピールでは、企画力や分析力、コミュニケーション能力や交渉力などを印象に残すことを意識しましょう。

 

また、ゲームプランナーはクリエイターやエンジニアとのやり取りが必要なので、ゲームエンジンの使用経験やプログラミングやデザインの基礎知識などがあることもアピールポイントになります。

 

なお、ゲームプランナーの仕事内容や役割、求められるスキルや役立つ資格、求人例や平均年収などをまとめたコラムがありますので、ゲームプランナーを目指す人はぜひ以下をご一読ください。

「ゲームプランナーの仕事内容・役割とは?求められるスキル・能力を紹介」

 

ゲームグラフィックデザイナーの場合

ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームキャラクターデザイナーやゲーム背景デザイナー、モーションデザイナーやエフェクトデザイナーのほかUIデザイナーなどの総称です。

 

全体に画像に関する仕事なので、面接に際してはグラフィックに関する知識や、CG関連ツールを扱うスキルや経験などのアピールが必要です。そのため口頭の説明だけでなく、ポートフォリオの作成に力を入れて面接に臨むことをおすすめします。

 

またゲーム業界で開発に関わる以上、分業することが前提なので、コミュニケーションスキルも重要なアピールとなるでしょう。

 

なお、以下のコラムでは、ゲームグラフィックデザイナーの仕事内容や必要なスキル、転職に役立つ資格や年収などをまとめていますので、ぜひ参照してください。

「ゲームグラフィックデザイナーとは?なるためのステップや仕事内容、気になる年収までご紹介!」

 

また、ゲーム背景デザイナーについて、業務の概要や必要なスキル、平均年収や求人例などをまとめたコラムがありますので、以下に紹介します。

「ゲーム背景デザイナーとは?仕事・年収・目指すステップまでご紹介」

 

さらに、ゲームグラフィックデザイナーと名称が似ているために混同されやすいゲームデザイナーについて解説したコラムがありますので、以下もぜひご一読ください。

※ゲームデザイナーは画像的デザインではなく、ゲーム全体のデザインを担当するので、どちらかというとゲームプランナーに近い仕事です。

「ゲームデザイナーの仕事内容とは?年収・必要なスキル・資格を紹介!」

 

ゲームエンジニアの場合

ゲームエンジニアはゲームをプレイできるようにシステムの設計や問題への対応などを行う職種です。ただし、ネットワークエンジニアやサウンドエンジニア、グラフィックエンジニアなど担当分野が細分化されている職場も多いので、ゲームエンジニアという名称は幅広い職種の総称として使われることもあります。

 

ゲームエンジニアとして面接を受ける場合、プログラミング言語やゲームエンジンを扱うスキル、システム設計力や論理的思考力などがアピールポイントとなります。

 

なお、ゲームエンジニアについて、細分化した各エンジニアの仕事内容や要求されるスキル、向いている人の特徴や平均年収などをまとめたコラムがありますので、ぜひ以下もご参照ください。

「ゲームエンジニアとは?職種定義や求人例・向いている人などを徹底解説!」

 

面接官が注目しやすいポイントとは?

この項目では、面接官がどのような点に注目して採用検討をしているのかを解説します。

 

企業研究が十分なされているか

面接官は複数の質問から、企業研究をどの程度行っているかを確認します。自社の業績や理念、特異な分野や傾向などを把握している応募者であれば本気度が高いとわかるからです。一方で調査が不十分と判断されると、「当社でなくてもいいのだろう」と思われる可能性があります。

 

回答を通じたコミュニケーション能力があるか

ゲーム開発は分業によって成り立っているので、コミュニケーション能力が重視されます。そのため面接では円滑なコミュニケーションの有無にも着目されています。

 

応募者としてはよくある質問にあわせて用意した通りに答えたくなるでしょうが、質問の趣旨などをしっかり吟味してください。仮に緊張して質問の趣旨と異なる回答をしてしまった場合は、言い間違ったとお詫びし、適切な答えに修正しましょう。間違ったまま放置すれば話のキャッチボールができない人と評価されますが、間違っても言い直す勇気があればコミュニケーション能力はマイナス評価になりませんし、むしろ誠実さをアピールすることもできます。

 

チームに入ったとき一緒に働いているイメージが湧くか

面接官は応募者を採用した場合、問題なく活躍してくれるかを考えます。そのため、応募先の業務内容や得意な分野、理念や社風などを踏まえて、志望動機などを作ることをおすすめします。

 

自社の良い点を理解してそこに沿った貢献を提示してくれる応募者であれば、面接官はその人と一緒に働いているイメージを持てるので、採用に近づけるでしょう。

 

面接での逆質問の準備と活用法

面接の中では、応募者からの質問を確認する会社もあります。これに対してNGなのは、何も聞かないこと、公式サイトを見ればすぐわかる内容を聞くこと、露骨に待遇ばかり聞くことの3点です。

 

逆質問をうまく使えば好印象を与えることもできるので、ぜひ有効活用してください。たとえば、入社に向けて勉強しておくべきことを聞けば意欲がアピールできますし、アピールしそこなったスキルや経験を「○○は役に立ちますか?」と聞くことでプラス要素を付加できます。

 

まとめ

ゲーム業界の面接で聞かれることが多い質問や適切な対応、面接官の視点などをまとめました。面接対策は会社ごとに行わなければならないので大変ですが、ゲーム業界であれば要点は共通しているので、ある程度のフォーマット化もできるはずです。しっかり対策して、内定獲得に役立ててください。

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