スクリプターとは?仕事内容やキャリア、求人例も紹介


2023年10月25日

近年、「スクリプター」という職種が話題に上がることが増えていますが、「どんな職業なのかわからない」という方も少なくないでしょう。また、「スクリプターになりたいが、仕事内容やキャリアパスを詳しく知りたい」という人も多いと思います。

 

そこでこのコラムでは、ゲーム業界のスクリプターの、業務内容やキャリアパスなどを具体的に紹介します。これからゲーム業界のスクリプターを目指す人は、ぜひ参考にしてください。

 

スクリプターとは

ゲーム業界のスクリプターは、スクリプト言語を利用して、キャラクターの動作やセリフ、映像の切り替えなどを担当します。また、ゲームのストーリー(メインクエストやサブクエストを含む)や、登場するキャラクターの特徴や設定を決めることもあります。さらに、エフェクトなどの演出、ステータスやゲームのレベルデザインのほか、キャラクターのスキル設定などを担当することもあります。

 

そのため、スクリプターはユーザーがプレイする上での使用感を大きく左右する重要な職種ということができます。

 

スクリプターの仕事内容

この項目では、ゲーム業界のスクリプターの仕事内容を、より具体的に記載します。

 

メイン・イベントストーリーの設定

スクリプターはプランナーが作った仕様書やシナリオライターが書いたシナリオを踏まえて、ゲームのストーリーを細かく設定していきます。例えば会話のテンポやカメラワークなどをそのシーンに合わせて細かく設定するのもスクリプターの仕事です。

 

ゲームにはメインストーリーだけでなくサブストーリーがあることも多いので、作業量も多くスクリプターが活躍する場所は豊富に存在します。

 

スクリプターの作業はゲームの演出に直結するため、ゲームの「味」を決める要素が大きい仕事です。つまり、スクリプターは世界観やストーリー展開を熟知したうえで、各場面に適切な演出を付加していくことが要求される繊細な仕事なのです。

 

キャラクターの特徴設定

キャラクターデザイナーが作った画像や仕様書などに記載された設定・性格などを踏まえて、キャラクターの表情やスキルなどを細かく設定するのもスクリプターの仕事です。

 

キャラクターの個性が際立つとゲームの奥行きが広がりますから、非常にやりがいがある作業です。

 

エフェクト設定

バトルにつきものの火炎や光、爆発やキャラクター登場時の演出などエフェクトは幅広く利用されます。エフェクトにはゲームの演出を盛り上げる効果と、ユーザーが状況を把握しやすくする効果があります。例えばセリフや絵柄が同じでも、エフェクトの入れ方によって喜ばしいシーンにしたり、不穏な印象を与えたりすることができます。

 

つまりエフェクトがユーザーに与える影響は非常に大きいので、それぞれのシーンが要求するエフェクトを使い分けられるように、スクリプターは演出の引き出しを多く習得しておく必要があります。

 

レベルデザインの設定

「レベルデザイン」という言葉は、ゲームの難易度やキャラクター育成のレベルなどと混同されがちですが、実はプレイ環境を設定することを指しています。

 

ゲーム内の地形や建築物のほか、アイテムの配置やモンスターが表れる位置の設定などもレベルデザインの範囲です。

 

レベルデザインの要素は多く、プレイのしやすさや体感をかなり左右するので、会社によってはレベルデザイナーという職種を置くこともあるほど重要度が高い業務です。

 

スクリプターに必要なスキル

スクリプターになるにあたって、絶対的に要求される資格は存在しません。しかし、就職や転職の際に最低限持っておくべきスキルは存在するので、以下に具体的に記載します。

 

基本的なPCスキル

スクリプターの作業の多くはパソコンに向かって行われます。そのため、入力や編集などをミスなく効率的に使用できるスキルは要求されます。

 

近年は日常生活の多くはスマートフォンがあれば問題ないため、パソコンをあまり使わないという人も多いですが、少なくともWordやExcelなどの基本的ソフトは使いこなすスキルを持っておくことをおすすめします。

 

プログラミングの基本的な知識

スクリプターは、スクリプト言語を使って、ゲーム内のキャラクターのセリフや動作、演出などを担当します。

 

スクリプト言語はC言語などに比べると扱いやすい特徴を持っているので、スクリプターは比較的プログラミングに精通していない人でも就きやすい職種です。

 

とはいえ、職業として言語を扱いますし、ゲームを開発する上ではエンジニアとの連携も欠かせないので、プログラミングの基本的な知識は必要です。

 

コミュニケーションスキル

ゲーム会社におけるゲーム開発は、プロジェクトチームを組んで行われることが基本です。そのため、プロジェクト内の自分以外のスクリプターや、シナリオライターやプランナーなど他部署の人と連携しながら業務を進めなければなりません。人の話を聞き、自分の状況や意見を過不足なく説明できるコミュニケーションスキルは欠かすことができません。

 

また、スクリプターは専門職的要素が強い職種なので、同職種内でしか伝わらない言葉を使うこともあるでしょう。しかし別の職種の人と会話するときは、専門用語をあまり使わずに、意思疎通しやすい言葉を選ぶことなども重要です。

 

スクリプターとしてのキャリアパスイメージ

まずスクリプターになるにあたっては、ゲーム系の専門学校に入って、ゲーム開発に関する基礎知識を習得したうえで、ゲーム開発会社やゲームメーカー、アプリ開発会社などに就職する人が多いです。

 

そして、ゲーム会社に入った後は、まずスクリプターとしての技能を高めることに専念するでしょう。そこから先は、専門職として技術を極めながら、スペシャリストとして歩む方法があります。また、技術を高めながらもマネジメントスキルを身につけながら、ゼネラリストとなっていく道もあるでしょう。

 

スペシャリストの方向に進んだ人は、専門職のリーダーとして成長していく道がありますし、ゼネラリスト的スキルを磨いた人は、管理職や企画職に移行していくことも可能です。さらにその先には、ゲームディレクターやゲームプランナーへのキャリアアップを目指すキャリアプランもあります。

 

まとめ

ゲーム業界の「スクリプター」という職種について、仕事の内容や必要なスキル、キャリアプランなどをまとめました。

 

スクリプターはゲーム内の会話や動作、エフェクトなどの演出を設定することから、ゲームの味付けを決めていくやりがいがある仕事です。その一方で、ゲームのスクリプターは、未経験者でもチャレンジしやすい特徴を持っています。

 

「異業種からの転職は難しい」と言われるゲーム業界ですが、転職に役立つコラムがあるので、興味がある方は、ぜひ以下をご参照ください。

「ゲーム業界の転職は難しい?難しいと言われる理由・必要なスキルをご紹介」

 

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